集英社文庫<br> たけまる文庫 謎の巻

集英社文庫
たけまる文庫 謎の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087472158
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

業界初(のはず)の話題(のはず)の個人文庫、第二回配本分にして堂々の完結巻はミステリ短編を集めた「謎の巻」です。ファンおなじみの速水三兄妹のあいかわらずの推理が冴える「裏庭の死体」。2017年の東京湾を舞台に、ある有名な刑事の決死の活躍を描く「バベルの塔の犯罪」。自分自身の行動調査を探偵に依頼する不思議な中年男「青い鳥を探せ」など傑作八編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっこ

59
良質な8話短編集。ミステリやSFなどがテンポよく展開していく。シニカルな味付けに我孫子さんらしいユーモアとグロが散りばめられた作品。

koma-inu

41
我孫子武丸短編8編。「裏庭の死体」は、速水兄弟が出てくる、本作唯一の謎解き。懐かしい。ほのぼの安楽椅子探偵による、アリバイ崩し。他の作品は、どんでん返し系のサスペンスもの。「小さな悪魔」海外の奇妙な味名作と同じオチで、和風に仕上げた内容はなかなか。「車中の出来事」列車内の2人の刑事と犯人、誰が真実を言っているか?反転反転、また反転の推理。ドラマ化出来そうと思ったら、既にされてるみたいですね。2024/06/15

Yuki

32
ありそうなネタをもう一捻り、という我孫子武丸らしい短編集。嫌ぁ~な感じてんこ盛りなのも「そういえば『殺戮にいたる病』の作者だもんな」って納得してしまう。執筆当時は近未来ものだったと思われる「バベルの塔の犯罪」の設定年が2017年なのが趣深い。作中のように人が住むような建物ではないにしても、確かにあべのハルカスとかスカイツリーとか建ってるもんなぁ。「EVERYBODY KILLS SOMEBODY」のゾクゾクするシステムは近年の佳作「プロジェクト:シャーロック」を思い出す。この二作が特に印象的だった。2018/07/11

coco夏ko10角

25
こちらは8つの作品収録の短編集。たけまる文庫を手にした目当ての速水三兄弟が登場する『裏庭の死体』短編もいいな。悩み相談を引き受ける人生研究所のお話『EVERYBODY KILLS SOMEBODY』が面白かった。ブラックな『青い鳥を探せ』と『小さな悪魔』もよかった。2016/06/15

kate

23
ミステリを集めた短編集。速水兄弟が登場する「裏庭の死体」や最後に意外な事実が判明する「バベル~」、二転三転する「車中の~」等々バリエーションに富んだ作品です。「青い鳥を探せ」の救い用の無いラストが一番印象的でした。2014/06/17

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