内容説明
「この家族の中では生きられない!」―無意識の中でそう叫びながら、自分を「目に見える病気」にすることで、必死のSOSを発信する子どもたち。心や体を病む彼らの背後には、根の深い「家族の病理」が潜んでいる。子育てに悩み、家庭が崩壊の危機に立つ現代、親も子も健やかに生きるにはどうしたらよいのか?子どもの心を診る精神科医たちに綿密に取材し、家族再生の道を探る、感動のノンフィクション。
目次
第1話 「ボク、ちゃんと歩けない」
第2話 「帽子をかぶる少女」
第3話 「ハンカチーフ」
第4話 「家路」
第5話 「子どもたちの風景」
第6話 「乳幼児の精神科医」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほうき星
7
心は単純であり複雑なり。いずれにせよ共通しているのは連鎖であること。親が受けてきた愛情表現しか子供に与えることが出来ない。子供のありのままの姿を受け入れることからすべてが始まるといっても過言ではない。親の持つプライドや家はあまり意味のないこと。子供を変えることより自分自身が変わる事の方がポイントですね。2013/05/27
小石川実弥子
1
外国の精神医療を学んだ人しか機能不全家族は診られない? 医療報酬が低いから日本では児童精神科が定着しない? 要するに金の問題なの? 精神科に子供を診療を受けさせることができるほど裕福な親のために、これまた裕福な家に生まれ最高学府の教育を受けたお偉い医師達がそれ相応の報酬を受けるための制度を早く整備せよ、と。そういうことですね。2015/07/25
spock0106
1
子供が心を病むには家庭になにか問題がある。精神科にやってくる子供たちのいくつかのケースを紹介。2012/03/25