内容説明
デジデリオという、ルネサンス期にフィレンツェで活躍した美貌の彫刻家が、５００年前のあなたです―そう占いの人に言われたことがきっかけで、ついにイタリアまで行くことになってしまった著者。まるで、彼が呼び寄せてでもいるかのごとく、相次ぐ偶然の発見に、驚愕と深い懐疑を抱きながら、時空を超えて自分を検証する、スリリングで不可思議な冒険旅行記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
27
読友さんご紹介本。とても面白く一気読み。私は清水広子さんを信じるよ。ところで古い本「日日是好日」がいきなりベストセラーになった著者としてしか知らなかったけど映画化されたからなんだね2021/06/16
ライアン
9
日日是好日の森下さんのルポ。前世を見れる人から前はルネッサンス時代の彫刻家と言われ、真偽を疑いながらも偶然が重なりその後イタリアへ飛ぶ。500年という時間を越えた旅が不思議な感じで面白かった。歴史ある国っていいな、こういうの好きだな～2015/12/04
meg
6
もう何度読んだかわからない。片付けのついでに手に取ると読み耽ってしまう…それほど大好きな本。 ノンフィクションなのに謎解きが詰まったミステリーそのもの。インターネットが普及していない時代に体当たりでイタリアやポルトガルまで真実を確かめに行った森下さん、最高です。 今やネット上の美術アーカイブも進んでいるので、毎回読み返した後に作品を検索すると昔より沢山の作品の画像を見られるのが嬉しい。ミケランジェロの小部屋まで見れちゃうなんて、最初にこの小説を読んだ時には思ってもみなかった。幸せ。 2021/09/27
よっちゃん
6
古本屋の店先で変わったタイトルにみせられて手にした。不思議な話の連続。その後どうなるのだろうと思う。 2017/10/19
しの
6
杏ちゃんの「杏のふむふむ」で紹介されていた本。すごいものを見てしまった気がする。読み終えて即、ポルトガルの枢機卿の彫刻を検索。わーーー！ネットがある時代に感謝。全く彫刻に関心のなかった自分でも、ものすごくイタリアに行きたくなった。これは本当にノンフィクション？？こんなフィクションみたいなことが現実に起こるなんて！いとうせいこうさんが仰るとおり、これは極上のミステリー。読み終えたときにすごく心地いい疲れが訪れた。森下さんがデジデリオの愛人の生まれ変わりに会えたのかどうかが気になる。本当に面白かったなー。2016/08/01
