内容説明
英雄、酒と色を好んで当然、と信じられているけれど、果して、それは歴史的真実か?信長、家康、鷹山、北斎、西郷隆盛、近藤勇、清水次郎長、漱石、芥川、犬養毅、山本五十六、東条にアラカンまで。剛毅にして果断、芸術に酔い、熱く激しく生きた、あの人が、なんと下戸だった…!?大物たちの個性あふれる下戸ぶりに目ウロコ。「ねえねえ、知ってる?」と話のネタにしたくなる歴史ウンチク読本。
目次
第1章 下戸学
第2章 平安貴族から戦国武将まで
第3章 将軍さまから浪人まで―江戸の侍たち
第4章 大江戸の文化人
第5章 幕末・維新の大立者
第6章 明治・大正期の有名人
第7章 現代の文化人
第8章 帝国軍人たち
第9章 最近の有名人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
17
下戸と言っても本書の定義は、お酒を受け付けない人だけでなくて、飲めるけど嗜まない人も含まれている。戦国武将は飲めないのか飲まないのかがわかる資料が残っていないので仕方ないか。自分も全く飲めないので、本書でも全く飲まない人は親近感が湧く。でも、「私、下戸です」と言っておきながら、「1杯飲むともうだめです」と言う人は私のとっては下戸と言わないんだ。お酒が弱いだけ。むしろ裏切られた気分になる。2017/06/19
ぽねごん
1
歴史に名を刻む偉人には実は下戸が多かったという事実。酒が飲めない人間は面白くないという風潮には個人的にも違和感を感じていた。そのような風潮に警鐘を鳴らす作品としてエピソードも豊富で面白かった。紹介された偉人の中には下戸であることをコンプレックスに感じていない。あるいはそのように振る舞っていた人が多かったが、そう堂々と振る舞えないのが現実だ。下戸にとって生きにくい世の中である。こればかりは受け入れざるを得ない。しかし、下戸に勇気を与える内容だったと思う。2013/08/13
いちはじめ
1
酒をあまり飲めない、飲まない著名人の逸話集。この著者も下戸らしく、私怨ぽいのはちょっとなんだが、エピソードとしては面白いのが多かったかな2003/09/13