出版社内容情報
スゴイ短編、厳選してお届けします!
ジャンル問わず、人気作家たちのいちばん面白い短編がこの一冊に! 2000年代、月刊小説誌『小説すばる』に掲載された中から、とっておきの短編作品12編を集めました。極上の読書体験をどうぞ。
内容説明
読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」に掲載された短編作品から、とびきりの12編を集英社文庫編集部が厳選しました。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノンケ女医長
324
どれも見事な短編。やはり桜木紫乃の「かみさまの娘」が圧倒的に輝いているように感じる。良い意味で、読み手の心を一気に冷やしてしまう筆力には毎回、怖くなるくらい、引き込まれる。道尾秀介の「ゆがんだ子供」では、ぎゅっと濃縮された文章からの余韻を何度も味わいたい。いろんな作風を味わえるシリーズだけど、結局は大好きな作家の短編を読んで安心し、満足する。2025/02/24
ひさか
296
小説すばる2000年3月号〜2008年8月号に掲載の12の短編を2012年10月集英社文庫から刊行。集英社文庫編集部が厳選したという、味のあるノンジャンルのアンソロジー。小説すばるを短編の作られる工場と見立ててのタイトルなのかな。2018/05/27
馨
278
ナツイチで購入した有名作家さんたちのアンソロジー。伊坂幸太郎さん、宮部みゆきさん、石田衣良さん、乙一さん、荻原浩さんは既読でした。再読でも乙一さんの『陽だまりの詩』は衝撃というか、他と違うインパクトがありました。何か現代もしくは未来的な話なのに本日は人間が持っている喪失がテーマで時代が変わっても響きました。村山由佳さんの、友達の為にタイムマシーンを作る話も切なくて淋しくて、それが大人になっていくということなんだなと思わされました。2025/03/08
stobe1904
237
【12名の作家による短編集】収録された作品のテーマは特にないようだが、色々なテイストの選りすぐり12の短編から構成されている。どの作品も文句なしに面白いのだが、個人的には『しんちゃんの自転車』『川崎船』がお気に入り。読後感のよい作品が多いせいか、コロナ禍でとかくふさぎがちな気分が少し明るくなる、そんな時間を与えてくれたとっておきの短編集だった。★★★★★2020/08/09
やっちゃん
197
工場ってSFのくくりってことかな?統一感はなかったが、さすご著名作家といった感じでどれも読ませる。主夫の話や傷痍軍人、川崎船が好きかな。「人間いたるところに青山あり」2024/03/28