出版社内容情報
松山ケンイチ×瑛太の共演映画をノベライズ
のぞみ地所の小町(松山ケンイチ)と鉄工所二代目の小玉(瑛太)は鉄道を愛する者同士。仕事はサクサク快速だが恋は各駅停車な二人で……同名映画をノベライズ。森田芳光監督の遺作。
内容説明
丸の内にある大企業・のぞみ地所で働く小町圭と、下町の鉄工所の二代目・小玉健太は、鉄道好きがきっかけで親しくなる。ふたりとも、趣味や仕事ではさくさく動けるのに、女性には弱腰。失恋した小玉は、転勤になった小町を訪ね、東京から青春18きっぷで福岡へ。一緒に九州を鉄道旅の途中、思いがけない出会いが…。森田芳光監督らしいこだわりの詰まった、心あたたまるコメディー映画をノベライズ。
著者等紹介
長尾徳子[ナガオノリコ]
脚本家・フリーランスライター。出版社勤務を経て独立。漫画・小説のレビューやインタビュー構成を多数手掛ける。音響制作の企画・構成・プロデュース後、脚本家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
91
気が重い月曜日にぴったりな本!コメディ映画のノベライズ本なので、色々とぶっとんでいるのをつっこむのは野暮だろう。「鉄道があればそれで充分」そんな純粋な鉄道愛が、びんびん伝わってくる明るい作品。かくいう自分も、仕事も趣味も鉄道なので、登場人物たちに混ざって、旅に出たくなった。そして、やはり趣味友達の存在は大きい。2015/06/08
スプリント
16
映画のノベライズのせいかストーリー展開がテンポよく、さくさく読めて爽やかな読了感を味わえました。登場人物の人名が新幹線をはじめとした特急の名前だったり九州の地名(これも特急名?)だったりと独特で印象的です。(ただ3文字名が多く音が似てるためか区別しにくいところもあります。)2015/03/07
アメフトファン
15
久しぶりに爽やかな気持ちにさせられる本でした。ストーリーの展開は強引すぎるきらいはありましたが、それを補って余りある程、純粋な心っていいなと感じました。主人公は所謂鉄ちゃんですが、趣味を通じて一生の友達を得る。自分の好きなことから色々なつながりが生まれる。それが本当の理想の人生ですね。映画は鉄ちゃんの息子とDVDで見よっと!2013/07/11
F
13
なかなか読書に時間が取れない日が続いて、読み始めてから大分時間が経ってしまいました…。そのせいかなかなかストーリーが頭に入ってこなくてそれは残念です。ストーリー自体は温かくて良かった。ほんわかしていて。小町と小玉のコンビが微笑ましくて良かったです。映画も見てみたい。2016/07/12
にゃんまげこ
13
長尾さん初読み。映画は見ていませんが、とても温かい話でした。京急線の愛用者としては、あの赤い車体が思い出されて嬉しかったです♪機会があったら、映画も観てみたいです。2015/06/15