集英社文庫
右岸〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087467932
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本とパリを舞台に描かれる大河小説。
茉莉ちゃんは恋人でも妻でもないのに、ぼくの心の片隅にいつづけてくれました。不思議だね――。60年、博多に生まれた少年・九と幼馴染みの少女・茉莉。多くの人々と出会いと別れを繰り返す。

内容説明

1960年、福岡。九はやくざ者の父とその愛人の子として生まれる。祖父母に預けられた彼は、隣に引っ越してきた同い年の茉莉とその兄、惣一郎と共に育つ。奔放で天真爛漫な茉莉に想いを寄せ、聡明で男気のある惣一郎を実の兄のように慕う九。しかし、突如会得した不思議な力と、惣一郎の死が運命を大きく変えてゆく。生涯にわたる愛をテーマに、江國香織との共作に挑んだ一大長編。

著者等紹介

辻仁成[ツジヒトナリ]
1959年東京都生まれ。89年『ピアニシモ』ですばる文学賞を受賞。以後、作家・詩人・ミュージシャン・映画監督と、幅広いジャンルで活躍。97年『海峡の光』で芥川賞、99年『白仏』のフランス語翻訳版「Le Bouddha blanc」で、フランスのフェミナ賞・外国小説賞を日本人として初めて受賞。現在は拠点をフランスに置き、創作活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_海竜

104
辻仁成さんは初読。主人公祖父江(そふえ)九、幼少期から幼なじみやヤクザの父親など幾度の死を経験、スプーン曲げや予知夢の能力を持つ。家族とは何なのだろうを考えさせる。福岡平和台。一人旅に。阿蘇、沖縄。インドカルカッタで少女を救う。バグダッド、カッパドキア、フランスパリでネネと出会い、阿弥が生まれる。そこでも不幸が待っていた。下半身に関する内容多し。【家読み】自分の家読みのスタイルは、読んで噛み締めること。声を出して「へぇー」「えー」。そんなことが特に多かった書のひとつ。下巻に進む。2020/04/09

優希

64
取り巻く環境が複雑なうえ、不思議な力を身につけた九。世界に翻弄されながら、様々な人と関わりながら成長していく姿が見ていて辛かったです。幸せも不幸も九の持つ力があるからでしょう。SEXの描写が多いのに苦手意識を感じましたが、物語自体は繊細なものだと思いました。下巻も読みます。2020/06/26

オリーブ子

61
九サイド、パリで事故までの話。…これじゃない感が満載。今さらだけど、私には辻仁成は合わない。 九は、左岸とはまったく別人。七さんも酷い。惣一郎も、イマイチ。 ユタに「オババ」とか、宮里(みやり)とか、片腹痛い。 買っちゃったから、続きは読むけど右岸の九は、正直、気持ち悪い。2015/11/27

kowalski

48
どうなんですかね?初めて辻仁成さんの本を読ませてもらいましたが、九君やその他の登場人物にこれと言って興味が湧かなかったですね。それと再三出てくる性の描写も気持ち良いものではないですね。ハッキリ言うと吐きそう・・・。下巻では 好きになれるような事があれば良いなぁと期待してみます2012/06/12

扉のこちら側

47
初読。左岸を先に読了していたので、惣一郎の自殺の背景や九の旅について知ることができた。右岸も左岸も、喪失というものを強く感じる。2012/11/17

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