出版社内容情報
日本が世界に羽ばたいた時代を描く自伝的小説
昭和30年代、就職難の時代になんとか航空業界にもぐりこんだフカダ青年。外国の航空会社から草創期の日本航空に転職して、恋に仕事に全力投球! 知られざる秘話満載、日航の全盛期を描く自伝的小説。
内容説明
昭和30年、就職難の時代。何とか外国系の航空会社に採用されたフカダ青年は、就活途中で知り合ったシャンソン歌手志望のレイコと恋に落ちる。やがてフカダ青年は日本航空に入社。高度経済成長下、業界初のコマーシャル衛星生中継をはじめ、日本の文化を世界中に運ぶ仕事に奔走する。日航OBである著者が、草創期の航空業界でジェット気流に乗って恋と仕事に生きる青年を描く痛快な自伝的小説。
著者等紹介
深田祐介[フカダユウスケ]
1931年東京麹町生まれ。暁星小、中、高校を経て、早稲田大学卒業。日本航空に入社し、欧州駐在などを経て作家活動に入る。76年に『新西洋事情』で第7回大宅壮一ノンフィクション賞、82年に『炎熱商人』で第87回直木賞、87年に『新東洋事情』で第49回文藝春秋読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Crystal.B
2
ここ数年、いい話があまりない民営化前後のJALの黎明期に青春時代を過ごした著者ならではの作品です。シャンソン歌手と恋をしたり、仕事でも初の独占スポンサーの番組の衛星中継に音声が入らなかったり、航空業界に限らず、テレビや広告の世界も苦労は今より多かったかもしれませんが、生き生きと働いている姿はちょっと羨ましいです。昔はよかったというのは好きではありませんが、何だか楽しそうです。2015/04/19
ohgi
1
ひさびさに読んだ深田祐介さんの作品。深田さんのJAL入りまでの話や、プロペラ機からジェット機の時代に移りゆく状況など、楽しく読めた。2011/10/05