出版社内容情報
元刑事の私立探偵、椎名留美。山形で娘と二人暮らし、どんな依頼も断らない。ある日、知り合ったホテル従業員に、行方不明の息子の捜索を依頼される。住まいに残された物を調べた留美は、ある女性に辿り着く。地域に密着した活動で知名度を上げた彼女は、市議会選への出馬が噂されていた。誰が失踪人の手がかりを握っているのか。タフなシングルマザー探偵が、再び立ち上がる。
【目次】
内容説明
どんな依頼も断らない元刑事の私立探偵、椎名留美は山形で娘と二人暮らし。ある日知り合ったホテル従業員に、行方不明の息子捜しを依頼される。部屋に残された物を調べた留美は、ある女性に辿り着く。地域に密着した活動で知名度を上げて、市議選への出馬が噂される彼女が、失踪人の手がかりを握っているのか―。タフなシングルマザー探偵が再び立ち上がる。
著者等紹介
深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。2004年、「果てしなき渇き」で第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
15
山形を舞台にした私立探偵の活躍。引きこもりで女性に異常な興味を示す息子が失踪。そんな息子でも母親はなんとか探し出したいと探偵に依頼。話はあっという間に地域の政治を巻き込んでとんでもない事態に。話自体は大した子音無いけれど細部の描写が面白い。マヨネーズを後続車(あおり運転)に投げつけるというのは一度やってみたい。2025/09/18
Yuri
12
田舎丸出しの(失礼💦)山形弁とバイオレンスの取り合わせが絶妙で大好き。スピード感のある展開も楽しめました!2025/10/07
門哉 彗遙
6
東北弁の探偵ものって初めて読んだ。やっぱり方言っていいなぁ。東北弁のおかげで、暴力的な場面も多々あるが、どことなくマイルドになって且つリアリティを感じるのだ。主人公が地に根を張って生きようとしている姿も見えてくる。人物造形もしっかりできていて、愛すべきキャラクターになっている。そして最後の大どんでん返し。これぞダガー賞に相応しいと思うけど、翻訳したら東北弁の良さが伝わらんしなぁ。2025/08/13
J.T.
5
山形在住のシングルマザーの女探偵。山形弁の素朴な印象に惑わされそうだが、主人公はかなりのやり手。中年女性ということで舐めてかかる野蛮な男どもを散々な目にあわせてくれて、大変気分が良くなりました。シリーズ化を希望します。2025/09/23
yoshichiha
3
山形というローカルのリアリティ(訛りの描写が一つひとつ細かかったり、東北の冬風景、田舎の家の雰囲気など)がよく描き込まれていたように感じた。 面白かったのはヘルドッグスシリーズと同様、理不尽な激昂と暴力描写。グロテスクな暴力ともまた違って、一種の爽快感がある。特に今作は女性が男性をコテンパンにするシーンがハイライトの一つなので、良いなと思った。それでいてなんでもかんでも暴力で解決するわけでもなく、リアリティを保ちつつなのが良いバランス。でも麗さんのキレっぷりと暴れ方は面白かった。2025/10/14




