内容説明
中学生・世宇子の家には、おばさんの美晴が居候している。27歳でけっこう美人なのに独身、時々バイトするだけのお気楽暮し。気ままな彼女は、男を家に連れ込んだり、やりたい放題。家族はその度に大混乱するが、その明るく、にくめない性格から彼女を許してしまう。そして、またある事件が…。携帯電話がなかった時代を舞台に贈るホーム・コメディの決定版。文庫のため新作書き下ろしを特別収録。
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
1966年、東京都八王子市生まれ。中央大学文学部史学科卒業。『笑う招き猫』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
98
単行本にて読了。美晴自体があまり好きなタイプではなかったので、ストーリーに入り込めなかった(笑)。2015/08/30
yanae
69
大好きな山本さんの本。今回は家族のお話。中学生の世宇子の視点で叔母の「美晴さん」が描かれる。美晴さんは普通じゃない(笑)常識の通用しないワイルドな人。でもなぜかみんなは放っておけない。家族にグチグチ言われながらも愛されてる。ところどころ本当にイライラするところもあったけどハートウォーミングな感じでした。憎めない(笑)でも一番よかったのは、翔のお話。作家になった翔がその後の美晴さんを書いてくれてる。乙な設定♥️翔の小さい頃もそうだけど、子供が愛くるしくて愛くるしくて♥️ほっこりしました。ノロノロォォォー!!2018/06/27
キャラメルベイベー@道北民
47
なかなか面白い人だね、美晴さんは。一緒にいたら、絶対疲れるかケンカするかどっちかかもしんないけど。2014/10/10
ゆにこ
47
美晴さんのような人と同居していたらいつも振り回されて大変だろうなと思いつつも、彼女に惹かれていきました。2014/01/25
はつばあば
43
なんだか読んでいて切なくなってきました。天衣無縫のような美晴さんですが、実家に居候。寂しがり屋で、小姑で、何かあったら逃げ出してしまう。そんな妹を大切に想う兄二人。余程可愛がられたのでしょうね。三十路とまでは云いませんが25歳になった時、親から「早く嫁にいかないと弟の世話にならんなんえ」・・女三界に家なしとはこういうことかとショックでした。そう、私も美晴さんのようにトラブルメーカーだったかも^_^;。2015/05/22