内容説明
人気の文芸評論家である秋葉大三郎は、妻子と別れ、史子という女性とつき合っていた。ある日、銀座のクラブで働く、遥かに若い霧子と運命の出逢いをする。鯖の味噌煮が好きだという初心な霧子が秘めた女としての蕾に心惹かれ、和の食や風物を教え、ともに旅をし、理想の女性として変貌させようとひたすら愛を注ぐ。そして彼女は大いに成熟していくのであった。華麗なる絵巻物のような男女小説の傑作。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。70年『光と影』で第63回直木賞受賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。97年に刊行された『失楽園』は大きな話題をよんだ。2003年には紫綬褒章受章。著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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ミッフー
72
大好きな渡辺淳一エロ先生、毎度のパターンと思われる恋愛小説😍今回は不倫カップル物語ではなく、バツ男秋葉50歳と銀座ホステス霧子25歳の年の差カップルのお話😍まだ田舎くさい霧子を秋葉が理想的なレディーに仕立てようと店を辞めさせマンション与えカルチャースクール通わせ😅相変わらずの男のエゴ満載なんだけど、同じ同世代男として秋葉の気持ちが痛い程分かり、全く嫌味や嫌悪覚えることなくページがどんどん進みます👍最後は霧子が秋葉の元を巣立っていくというオチなんだろうけど、一度でいいから僕も秋葉如く溺れてみたい㊙️2020/10/21
♪mi★ki♪
10
野暮ったい若い娘を自分好みに育てちゃおうっていう愚かなオッサンの願望wwww
カーミン
8
アラフィー男性が23歳の女性に恋をする物語。かなり男性目線から書かれているので、読みながら「いい加減にしろよ!」と呟いてしまうこともしばしば。でも、主人公がほぼ私と同世代なので、共感する部分も若干あります。2014/07/06
みーなんきー
6
これ渡辺淳一の日記なのかな? おじさんが若い娘を口説き落とすまでの経緯や心理を時系列に淡々と書いてある。ドラマ性もなく、ただの記録のよう。どこが面白いのかわからない。挫折。2014/10/21
milk tea
5
自分好みの女性に作り上げるために一生懸命に愛を注ぐ。女性は独り立ちし、男性はその姿に揺れ動く。引き続き下巻も読み始めました。渡辺淳一さん、亡くなってしまいましたね。2015/06/24
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