内容説明
明治から平成へ四つの時代を生き、99歳にして「これからが私の楽しい老後よ」と笑うあぐりさん。そのエネルギー源は、旅。岡山の子供時代の無邪気な旅、疎開先への泣かせる旅、夫・エイスケさんとの恋しい旅、90歳を超えてからの母娘での海外旅行など、人生を豊かにしてくれた旅の数々を、懐かしさとユーモアたっぷりに語る。長生きするってこんなに楽しい!読むと元気をもらえるエッセイ集。
目次
あぐりの章(私と戦争;エイスケと淳之介;子供の頃のあぐり;あぐりの春夏秋冬;次女・理恵との旅 ほか)
和子の章(母・あぐりとの旅(国内編)
母・あぐりとの旅(海外編))
終わりにかえて
著者等紹介
吉行あぐり[ヨシユキアグリ]
1907年岡山市生まれ。作家・吉行エイスケと15歳で結婚し、24年に長男・淳之介を出産。29年、市ヶ谷に「山ノ手美容院」を開店。35年に長女・和子、39年に次女・理恵を出産。52年に「吉行あぐり美容室」を開店し、2005年まで営業
吉行和子[ヨシユキカズコ]
1935年東京生まれ。女優。57年舞台「アンネの日記」で主演デビュー。大島渚監督「愛の亡霊」での日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほか、舞台・映画での受賞多数。著書に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『どこまで演れば気がすむの』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
10
《私‐図書館》あぐりさんも百歳か。車椅子になられた事にショック。和子さんだけになった吉行家が、他人事ではなくて。多分我が家も、子供がいないから、年老いた親と、独身の私と妹。さてどうなりますことやら。2013/01/15
佐島楓
10
朝の連続テレビ小説「あぐり」のヒロインのモデルで、お子さんが作家の吉行淳之介さん、同じく理恵さん、女優の和子さんというスーパーおかあさま。ご自身も九十歳を過ぎても現役の美容師さんだったかたです。戦中戦後を生き抜いてこられた瞳は、いまだ好奇心に満ち、優しく温かい感性を保っていらっしゃることがよくわかります。こんなふうに年齢を重ねられるなら、長生きするのも悪くないかな、と救われた気分。「あぐり」はとてもいいドラマだったので、もう一度見たいですが、実際の人生に勝るものなし。2011/12/12
myunclek
8
天晴れな、あぐりさんの人生。天寿を全うするまで貪欲に生きる姿に感動しました。旅をする事で自らの人生を思い出したり、永く生きたことを改めて振り返ったり。辛くもなりました。吉行和子さんがお供された旅先の数々。親孝行になりましたね😭2020/08/25
トムヤムクン
1
あぐりさんのポジティブさが心地よい2009/04/30
bondo
0
ナイス不要。暇な方はどうぞ(☆☆)2017/09/09