内容説明
1776年、アメリカ合衆国独立。国王のいない国、世界最初の成文憲法を持つ国家が誕生した。フロンティアは西へ進み、領土は拡大した。南北戦争の危機を乗り越え、リンカンが人民のための政治を高らかにうたった。一方、東洋では偉大な帝王が国家を統べていた。清の乾隆帝は最盛期を築きあげた。しかし、アジアの黄昏は眼前だった。イギリスに植民地支配されていたインドでは、シパーヒーの乱が起きる。
目次
第1章 ワシントンと独立戦争
第2章 西部開拓と先住民の悲劇
第3章 リンカンと南北戦争
第4章 フォードとアメリカンドリーム
第5章 清の乾隆帝と郎世寧
第6章 アヘン戦争と太平天国の乱
第7章 侵略されるインド
第8章 オスマン帝国の落日
著者等紹介
遠藤泰生[エンドウヤスオ]
1955年東京都に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在は東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター教授。専門はアメリカ近代史・比較文化史・太平洋地域研究
並木頼寿[ナミキヨリヒサ]
1948年新潟県に生まれる。東京大学文学部卒業後、東京大学大学院博士課程退学。東京大学助教授等を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(教養学部歴史学)。専門は東洋史(中国近代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiro
51
7巻の前半は、アメリカの独立、西部開拓、南北戦争、自動車産業をはじめとした工業の発展。独立戦争に勝って、ワシントンが初代大統領になっても、大統領ではなく‘国王’になってほしいという要望がアメリカ国民の一部にあったことに驚いた。後半は、まず清の時代の中国。清がお茶だけイギリスに輸出して、何も輸入しない。そのためイギリスは、イギリス、インド、清の三角貿易で、清にアヘンを売っていた。当時のヨーロッパ列強は…。さて、次の8巻は、第一次世界大戦だ。2015/08/23
糜竺(びじく)
38
世界史を学んでみようと思い、マンガで読む事にしました。第七巻です。アメリカの独立戦争、西部開拓と先住民の悲劇、リンカーンと南北戦争、アヘン戦争と太平天国の乱、第一次世界大戦の火種となっていくオスマン帝国の落日、など色々と描かれていました。個人的には、アヘン戦争には苛立ちを感じました。アヘンという麻薬を清(今の中国)にイギリスがたくさん売りつけていって、多数の中毒者が出て国がヒドい状態になり、それを取り締まったら、キレてイギリスが清に攻め込みやりたい放題にする内容でした。ヒドいものでした。2018/11/10
荒野の狼
7
本書は2002年11月「学習漫画世界の歴史」第12巻、第14巻として刊行されたものに、文庫化にあたって新編集を施したもの。従って「世界の歴史」シリーズをすべて読みたいという人で単行本版の世界の歴史を既に数冊持っている人は、文庫版は二冊が合本になっているとはいえ、単行本の連続した二巻が文庫化されているわけではないので注意が必要。2018/07/20
yk
6
イギリスほんとひどいな、の巻。2019/12/22
Mark X Japan
5
アメリカの誕生とヨーロッパは植民地の獲得の時代です。そして次巻は,ビスマルクと第一次世界大戦のようです。☆:4.02020/01/05