内容説明
認知症の人の理解と支援のありかたを、単なる技法ではなく「自我心理学」を基礎にした、援助の実践的な手引き書であり、援助方法を深めていく理論の入門書。
目次
認知症の人とともに(人間―不思議なパズル;変化と喪失;認知症の人は変化をどう受けとめるのでしょうか?;家族はどのような思いで受けとめるのでしょうか?;変化をうまく処理できるでしょうか?;エンマ・フルトとエリック・マルム;尊厳ある接し方とは;自尊感情がおびやかされます;思考能力が衰えます;アイデンティティの混乱が起こってきます;外界への認識や外界体験が変化してきます;人間関係が変化してきます;五感から得る印象の整理が難しくなってきます;判断能力が低下してきます;感情のコントロールが欠落してきます;不安からは解放されなければなりません;依存性(非自立性)が増大します
空想力が損なわれてきます
全体性・総体と関連が喪失します
自我の内側にあるものは何なのでしょう)
自我の心理学入門―さらに理解を深めたい人に(実際の能力と主観的能力;思考過程;実在・現実性体験(把握)
現実検討能力
他者関係
刺激の防壁
行動選択の判断
欲求、感情、衝動のコントロール
防衛機制
自立性機能
自我機能の退行
総合、統合能力)
認知症の人を支えるために(自我を支える対応とは;多様な認知症)
付録 認知症ケアのスーパービジョン
著者等紹介
キャッシュ,ジェーン[キャッシュ,ジェーン][Cars,Jane]
老年臨床心理士として、ストックホルムを中心に保健医療サービス(精神医療、老年医学とくに高齢者ケア分野)で長年、実践を続けてきた。また、スウェーデン「認知症全国協会」の活動にも参加(副会長を長年務めた)。講演活動、介護職員や家族の指導・相談にあたってきた。家族や職員のためのハンドブックなど認知症ケアの著書も多い
サンデル,ビルギッタ[サンデル,ビルギッタ][Zander,Birgitta]
老年臨床心理士として、ストックホルムを中心に保健医療サービス(精神医療、老年医学とくに高齢者ケア分野)で長年、実践を続けてきた。また、スウェーデン「認知症全国協会」の活動にも参加。講演活動、介護職員や家族の指導・相談にあたってきた。家族や職員のためのハンドブックなど認知症ケアの著書も多い
訓覇法子[クルベノリコ]
ストックホルム大学社会福祉学部大学院研究員、日本福祉大学福祉経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。