内容説明
5000年前、大河のほとりに最古の文明がおこった。メソポタミアのハンムラビ王は、法典をつくり、ナイルの恵みを甘受するエジプトでは、偉大なファラオらが活躍した。その後、アッシリアやペルシアが、オリエントを制覇して世界帝国を築く一方、地中海世界では、ギリシアやローマが興隆した。アレクサンドロス大王やカエサルなど、幾多の英雄たちが、華麗かつ壮大な物語を歴史に刻みつけていく。
目次
第1章 人間の祖先クロマニョン人
第2章 メソポタミア文明とハンムラビ王
第3章 エジプト文明とラメセス二世
第4章 ペルシア帝国とダレイオス一世
第5章 西洋の起源ギリシア
第6章 大王アレクサンドロス
第7章 カエサルとローマ
第8章 ローマ帝国とキリスト教
著者等紹介
本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年熊本県に生まれる。一橋大学卒業後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。文学博士。法政大学講師、東京大学助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専門は西洋古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiro
89
『ビリギャル』を読んで、息子に世界史の勉強をさせようと、手頃なこの文庫版全10巻を大人買いして、まず読んでみた。第一巻はペルシア帝国とローマ帝国。やはりこの時代がすごいと思うことは、紀元前に国家があり、そしてもちろん争い、戦争があり、一方現在に残る建造物を作っていたことだ。アレキサンドロス大王、クレオパトラ、暴君ネロ等々の歴史上の人物も登場し、歴史がどのようにつながっているかがよくわかる。特に「西洋の起源ギリシア」はタイムリーな話題の理解に役立った。やはり付録に年表があればと思う。2015/07/11
(C17H26O4)
70
人類の誕生からローマ帝国の衰退、キリスト教の成立まで。『最新世界史図説タペストリー』を横に置いて補いながら読んでいます。全十巻。2020/05/05
糜竺(びじく)
41
世界史はあまり詳しくないので、まず、漫画から始めて学んで見ようと思い読む事にしました。第一巻です。メソポタミア文明、エジプト文明、ペルシア帝国、ギリシア、大王アレクサンドロス、ローマの発展、カエサル、キリスト教などについて描かれており、非常に読みやすかったです。カエサルについては、名前と最後は殺された事は知っていましたが、実際にはどんな人物だったのかは知らなかったので、読んでみて初めて分かり面白かったです。カエサルがルビコン川を渡る時の、サイは投げられた、という言葉が出た経緯も初めて知り勉強になりました。2018/06/02
toto99
18
世界史に弱い私には、わかりやすくてよかったと思います。ただし、同時進行なのか縦につながるのか混乱するので、時系列での地図を増やして欲しいです。2016/08/24
nbhd
15
第1巻「クロマニヨン人登場~ローマ帝国(ミラノ勅令)」で想起した物事まとめ。①「サピエンス全史」とは大幅に異なり、X‐MENの祖先は、勝者クロマニヨン人と敗者ネアンデルタール人が交わって誕生したという事。②スーファミの「シヴィライゼーション」っていうゲームが大好きで、攻略に関わる文明技術チャートは世界史理解に大いに役立っているという事。③受験勉強以来、脳からこぼれ落ちた歴史上の人物・用語(ローマに多い)にノスタルジー。例)グラックス兄弟、貴族パトリキ、平民プレブス、大スキピオ&小スキピオ、レピドゥス等2018/12/06