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講談社文庫
ムーミン谷の夏まつり (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062769358
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

出版社内容情報



トーベ・ヤンソン[トーベ ヤンソン]
著・文・その他

下村 隆一[シモムラ リュウイチ]
翻訳

内容説明

ジャスミンの香りにつつまれた六月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた劇場に移り住むことにした。ところが、劇場を知らないみんなが劇をはじめることになって…。国際アンデルセン大賞受賞作家の楽しいファンタジー。

著者等紹介

ヤンソン[ヤンソン][Jansson,Tove]
1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した「たのしいムーミン一家」が世界じゅうで大評判となり、以降「ムーミンパパの思い出」「ムーミン谷の夏まつり」「ムーミン谷の冬」など、一連の傑作を書いた。2001年6月没

下村隆一[シモムラリュウイチ]
1928年大阪市生まれ。東京大学経済学部を病気のため中退。北欧児童文学の翻訳家として活躍したが、1969年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

473
ムーミンのお話って、こんなに自由な構想で語られていたのだったか。今さらながら、ヤンソンの物語作法が謎めいてくる。今回の物語は、ムーミン谷が冒頭近くで火山が噴火し、それに続いて洪水に見舞われるのだが、それにしてはみんななんだか暢気である。後半は劇へと物語の中心を傾斜させていくが、その移行は自然といえば自然なのだが、物語的な必然はないだろう。まあ、こんな語りなのだろうか。一連のムーミンの絵とともに惚けた味わいではある。逆に言うと、これらの絵がなければムーミンの物語は魅力が半減するのだろうか。2022/02/09

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

169
山が火を噴きムーミン谷は大洪水に巻き込まれる。家ごと流され家財道具がほぼ駄目になっても、食べものも水びたしでも、ムーミン一家はやっぱりムーミン一家。決して沈まず、怒らず、どこかのんびり解決策を考えて、ほんの少し残った食べものをみんなで分けます。 移り住んだ劇場で慣れない劇を開催する、月夜の水面に浮かぶ劇場と観客の船々がなんとも幻想的で素敵。 ジャスミンの香りにつつまれた6月のムーミン谷。移住したい( '༥' )ムーミンママにお布団調えてほしい。2019/06/04

ユメ

86
ムーミン一家はまたしても自然の脅威にさらされるけれど、彼らは夏至のお祭りを楽しむ心を忘れない。くよくよするのはいつでもできるのだから。この物語の中で、ムーミン一家は沢山の人たちに幸せを振り撒く。けれど、ムーミンパパたちが劇を始めたのは全くの思いつきで、これっぽっちも人助けなんて考えてはいない。その結果だからこそ、劇以上に劇的な結末が余計に気持ちいい。そして彼らは、それを「じぶんの友だちが、それぞれその人にぴったりしたことができるようになるのは、うれしいことでしょ?」と受け止めることができる人たちなのだ。2015/04/03

あつひめ

70
ムーミンの話を読むと、子供向けと言うより、大人へのメッセージではないか?と思う言葉に出会うことがある。「大切なのは自分のしたいことを自分で知っていること」…。自然と生きるには、様々なことに敏感であることが大事なのかもしれない。フィンランドの暮らし方をムーミンを通して体験させてもらっているような…。テレビで観たときとは違う印象を受けた。続きが楽しみ♪2015/01/07

syaori

64
大洪水でムーミン一家が海から来た「あやしげなもの」に引っ越すところから物語が始まります。新たな家の謎に加え、その年はまだムーミン谷に戻っていないスナフキンの冒険と、家族とはぐれたムーミンとスノークのお嬢さんの冒険が奇妙に絡まってムーミンたちが投獄されたりと様々な事件が起きますが、そのドタバタはいつか一家が上演する劇に収斂されて皆が再開し、各々新たな居場所を得たり元の生活に戻ったりという大団円を迎え、終ってみれば「夏まつり」の名にふさわしい祝典的な高揚と、その後の日常的な幸福のコントラストの美しい巻でした。2025/09/19

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