内容説明
「フィンガー5」に夢中になり、「銀座NOW!」のために走って帰宅した放課後。江ノ島の海とあの頃のヒット曲…。かつても愛車「白鳥号」(ただし自転車)を駆っていた鎌倉のおてんば娘、アマカスリリコは、バブルの時代、アパレルメーカーのダメ社員から、マスコミ業界へ―。知力と体力、そして強運で時代を泳ぎきり、いまや小説家として要注目の著者がつづるちょっとせつない、爆笑・純情・青春エッセイ。
目次
第1章 着道楽娘誕生(やっぱり私は「ら」行の女;誰?きら☆あけみって ほか)
第2章 ファッション戦国時代(ついに!ディスコ・デビューの日;あなたの開けた左耳が痛い ほか)
第3章 ブランド革命期(ファッションショウの舞台裏;トラック野郎の日々 ほか)
第4章 大人になった思春期ブス(ペンネームが欲しい!;作家は心の露出狂 ほか)
著者等紹介
甘糟りり子[アマカスリリコ]
1964年横浜市生まれ。玉川大学文学部卒。アパレルメーカー勤務後、転身。ファッション・車・レストランなどのエッセイで注目を集める。2000年、短編集を発表。以後、小説を中心に執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cithara
6
ディスコ、サーフィン、外車、ファッション業界、キャンぺーンガール経験者… 私とまるで違うライフスタイルを持った人なのに、全然抵抗を感じないのはどうしてだろう? フランス語もミーハーな人らしくすぐやめてしまうし(理由にもならない理由で)、あまり読んでもタメにならないのでは? と思ってしまうけどなぜか著者には共感してしまう。玉川大学時代のエピソードが面白かったな。文庫版あとがきに「また五年たって、これを読んだら、いったい私は何を感じるのだろう」とあるが、今年はちょうどその五年目にあたる。 2014/05/21
yamatenodolphine
2
http://84225797.at.webry.info/200806/article_3.html
のりすけ
2
文章は読みやすいんだけど、住んでる世界が違いすぎてついていけない…。コネやらバックボーンやらは、やっぱり重要なんだなぁ、と強く強く思わされたエッセイでした。りり子おぜうさまの華麗なる武勇伝。2015/07/26
✿yoko✿
1
世代が一緒なので聞いてる音楽とかドンピシャで懐かしかったです。ただ文筆業に携わるきっかけがあまりに安易過ぎて運がよかったのかな、とも思いました。林真理子もそんな感じだったので、持つべきものは強いコネ!?それでも長く続けているということは何かを持っているんでしょうね。私はあまり面白いと思いませんが…2011/10/31
朱音
1
自叙伝的エッセイ。なまじ同世代だけに、育った環境が違うと全然違う感覚なんだなぁと思う。周囲にいないタイプだけど、あまりお友達にはなりたくないかも・・・2011/05/30