内容説明
室町幕府は将軍義政の後継者問題に端を発し、応仁の乱を起こす。乱は収まるが、幕府は弱体化して求心力を失い、戦国時代へと突入する。武士も百姓も下剋上の嵐に巻き込まれた、百年間の慢性的な戦争状態。しかし、新しい社会は芽生えていく。地侍の誕生。楽市楽座などの経済の発展と商人の台頭。そして、北条早雲や武田信玄など戦国大名は経済力と武力を蓄え、領土を奪い合うのだった。
目次
足利義持と関東の内乱
足利義教の恐怖政治
立ち上がる農民と一揆
足利義政と応仁の乱
蓮如と一向一揆
東山文化
北条早雲の国盗り物語
毛利元就の中国統一の戦い
鉄砲とキリスト教
発展する町と人々
武田信玄と上杉謙信
農民たちの団結
著者等紹介
池上裕子[イケガミヒロコ]
1947年新潟県に生まれる。新潟大学卒業後、一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。相模女子大学講師を経て、成蹊大学文学部教授。専門は戦国時代および近世移行期の社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吉田あや
53
幕府の権威は失墜し、それまでの政治体制は完全に崩壊した。時代を大きく変える分水嶺となった応仁の乱。歴史の大きな変わり目を迎え、地方では守護大名や国人など地域に根を下した層が独自の地方政権を築き、戦国大名となり、下克上の戦乱の世に。そしてやってきた宣教師ザビエルーー。戦、戦、戦、で殺伐とする中、ちょっとほっこりしてしまうザビエルの存在。ペリーとか、ザビエルとか、船で来航しちゃう系にテンション上がってしまう系。どんな系。2018/07/04
ショーリン
1
室町時代は、武士の力と朝廷の文化が融合した興味深い時代ですね。2018/12/09
わお!
0
《目標》 ・日本の歴史に関する教養を深める第一歩。《今後の行動》 ・6巻以降も継続して読む。《感想・抜粋》・室町時代の衰退と戦国時代の乱世が描かれている。・戦国時代の群雄割拠の様子が、北条早雲や毛利元就、武田信玄や上杉謙信の活躍を中心に描かれており、読みごたえ十分。・当時の農民たちが団体としての力(一揆)を如何につけてきたかがわかる。・醤油が生まれたのが戦国時代だったのが意外。2016/03/27
白いカラス
0
毛利元就の「三本の矢」の話など楽しく読破できました。2015/05/23
うろたんし
0
官兵衛の時代に近づきつつある。2014/03/24
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