内容説明
氷河期の終焉は温暖な気候を招き、やがて海面は上昇して、日本列島はアジア大陸から切り離された。旧石器時代を経て、縄文人がこの島で暮らし始める。紀元前の数百年にわたり、大陸から弥生人たちが日本にやってくる。採集狩猟生活を問う稲作ショック。縄文人と弥生人の交流はゆっくりと日本の原点を形成していく。邪馬台国~大和政権が生まれた古墳時代まで、ダイナミックに描く古代日本史。
目次
人類の誕生と進化
日本の旧石器時代
縄文時代の始まり
豊かな狩猟採集民
縄文人の祭りと祈り
縄文から弥生時代へ
イネをつくる暮らし
ムラからクニへ
弥生人の祭りと祈り
邪馬台国の女王卑弥呼
大王と古墳
倭の五王の時代
著者等紹介
岡村道雄[オカムラミチオ]
1948年新潟県に生まれる。東北大学大学院修士課程修了。東北大学文学部助手、東北歴史資料館、文化庁主任文化財調査官を経て、現在は奈良文化財研究所勤務。専門は旧石器時代から縄文時代(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吉田あや
65
旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代が纏められた1巻。文章量も情報量もかなり多く、子供の頃に読んだ歴史漫画とは趣の違う歴史本で、凄く勉強になりつつも、漫画で分かり易く説明してくれるので頭に入り易い。お米作りが始まることで日本人の生活・文化のすべてが大きく変化・向上していく流れまでの、不便はあれども心豊かで平和に助け合って暮らしていた時代が読んでいてとても楽しかった。豊かになればそれを奪い合う人間の性を、反省・改善するためにも、歴史は本当に大切な資料だと改めて思った。2018/07/02
0607xxx
9
漫画で読む日本史。漫画も勉強になるが、所々挟まるこぼれ話も為になる。次巻にも期待!2016/12/11
ktmkktaa
7
縄文時代は意外に豊かだった。食料も豊富で、争いもなく老若男女で力を合わせて自給自足の生活。祈りをささげ、祭りを行い、精神的にも豊かな印象。弥生になり暮らしがさらに発展し、村から国へ。朝鮮との交流も始まり、徐々に国と国の争いが勃発するようになる。次巻へ続く。。。縄文時代に興味あり。タイムスリップしてみたい。三内丸山遺跡に行ってみようかな。2015/03/08
タクト
2
弥生より縄文のまったり感が好き。そしてやはり、地理って歴史にかなり関わっていることを痛感。2015/05/10
africo
1
原著が98年、ゴッドハンド事件を踏まえて文庫化改訂されたのが07年。バリバリの縄文ユートピア論で、この手の学習マンガのスタンダードは、自分が子供の頃から変わっていないのだなあ、と思ったのだが、よく考えると原著がもう20年前。最新の学習マンガがどうなっているのか気になってきた。マンガとしては、やっぱり作家さんのマンガ力が学習マンガ的。最近石森章太郎の日本の歴史が新装で出ているみたいですが、古いとは言え、読み物としては、そちらも気になる次第です。2021/03/09