内容説明
世界中で、めまぐるしく新薬が誕生する現代。健康に関する情報が乱れ飛び、薬の評価も日々変化している。具合が悪くなると、つい頼りにする薬だが、実は安全ではないものを飲んでいるとしたら…。種類や飲み合わせの非常識でおこる危険、研究で判明した新たな薬害など、自らの身体を自分で守るために必要な知識満載。薬の功罪を知り尽くした薬学界の名誉教授が明かす衝撃の事実。
目次
第1章 こんなにおかしい!日本の薬事情(世界に比べ、こんなに多い日本の薬品数;ジェネリックドラッグがエッセンシャルドラッグになる日は? ほか)
第2章 すべての薬がいい薬とは限らない(ゴールデンピル賞を受賞した薬;ジキルハイド賞とデビルピル賞に選ばれたお馴染みの薬 ほか)
第3章 間違った使い方が命取り(筋弛緩剤で安楽な死に方はできない;総合胃腸薬の効き目はプラシーボ効果? ほか)
第4章 それでもまだ取りますか?(錠剤その中身の不思議;ビタミンK不足は納豆で補う ほか)
第5章 漢方薬はすべて安全と思い込んでいませんか?(漢方薬の評価は難しい;安全神話が崩れた漢方エキス顆粒剤! ほか)
著者等紹介
堀越勇[ホリコシイサム]
1931年群馬県生。東京大学医学部薬学科卒業。富山大学教授を経て、富山医科薬科大学教授・附属病院薬剤部長を歴任。97年退官し、名誉教授に。99年より、HPで“辛口薬事放談・おくすり千一夜”を掲載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨミナガラ
16
“アルミがボケの一因と、やっと認めた厚生労働省”“二○○二年八月になって厚労省は副作用情報に「長期投与でアルミニウム脳症、アルミニウム骨症」という言葉を、「副作用」の「その他の副作用」に追記の形で、記載するよう改訂通知を出しました”“ところが、「文芸春秋」二○○二年十月号の裏表紙に胃腸薬の〔…〕”“アルミを胃酸の中和剤として使うことの危険性を重々承知しているはずの大企業でさえ、厚労省が禁止しない限り販売し続けるのが、営利企業です。現代は消費者が自己防衛のために知識武装をする時代なのだと改めて思いました”2014/07/05
ネジマキ
1
8年も前に出版されているものだけど、内容はかなり新鮮に感じた。 添付文書やIFに書いてあることが全てではないことを再認識することが出来たと思う。2012/05/13
まっちぼう
1
なるべく飲みたくないけど、くすりがなかったら今の私はいない。普段飲んでいるくすりについて改めて考える。専門的でちょっと難しいけど勉強になった。2012/01/30
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