内容説明
働き盛りでがんになり、余命6か月と宣告されても転移に負けず、7年生き抜いた男性。思いがけない妊娠でシングルマザーとなった女子大生。あと3か月といわれながら、子供の卒業式まで生きたいと闘病を続けた母親―。辛い体験だが、病気をしたからこそ、見えてくることがある。命のある限り、あきらめないで丁寧に生きて欲しいと願い、あたたかな医療をめざして尽くす医師。珠玉のエッセイ集。
目次
あきらめない
希望を捨てない
あるがままに生きる
無条件に愛されるということ
家族の絆を結ぶ
命に寄りそうということ
命のちから
著者等紹介
鎌田實[カマタミノル]
1948年東京都生。東京医科歯科大学医学部卒業。74年、長野県の諏訪中央病院に赴任。一貫して住民と共に作る医療を実践。チェルノブイリの救援活動にも参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yamazon2030
48
2016(45)読了元諏訪中央病院 院長の鎌田さんのエッセイ「がんばらない」が良かったので二冊目です。病院で出会った生と死の実像を柔らかい言葉で綴られたエッセイ。鎌田さんの文章は胸に染みてくる。「病気をして満足度の軸が変わった」など特に、鎌田さんお父さんとの関係(出生の秘密)やシングルマザーを受け入れる大学生のエピソードには感嘆した!「がんばらない・あきらめない・希望を捨てない」そんな生き方に私も続いていきたい!2016/10/07
蓮華
11
がんばらないけどあきらめない。 心にじんとくる生きる想いの数々。 最後に良かったと思ってもらえる環境を作ることって並大抵のことではないと思う。 大切な人にはそんな環境を作ってあげたい。2020/02/02
じん★ひで
8
鎌田本の二冊目。がんばらない、あきらめないっていう積極的否定は、道は一本でなくて、三つも四つもあることに目を向けることなのだと思う。また、ケア=他人や自分の面倒をお互いにみるという発想は、医療現場だけでなく日常生活で大切だと感じた。2014/03/17
2Tone
7
医師の鎌田氏が書いた、看護と医療についての本となります。最後の生き方や死に方を考えさせられる内容であり、最後は家で過ごすということが幸せだったりします。でも、決してあきらめるのでははく、頑張り続けるのでもない、自分らしくが大切なことに思えました。 だから、元気でいる今をもっと大切にしないと!2013/10/26
みらい
6
【自分】活字読んでこんなに泣いたのは久しぶりというくらい泣きました。鎌田さんの他の本も読みたい!2014/08/21