出版社内容情報
帝に舞を披露したのがきっかけで「モテ期」が到来した宗孝。沢山の恋文に返事をしあぐねていると、宣能が、筆跡から感情を読み解ける妹・初草に鑑定してもらおうと言い出し……。恋の予感の第8弾!
内容説明
帝に舞を披露したことで注目され、突然「モテ期」が到来した宗孝。女房たちから何通もの恋文をもらうが、和歌が苦手で返事に悩む中、中将宣能は、筆跡から書き手の感情が読み解ける妹の初草に、文の鑑定をしてもらおうと言い出し…。一方、九の姉が振り付けた桜の舞で大成功をおさめた稲荷社の専女衆は、次の演目として「藤の舞」を計画していた。手伝いをすることになった宗孝だが…?
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
帝に舞を披露したことで評判を呼んで女房からのいくつもの手紙をこのコンビの若い人物がもらいます。ただその恋の道をもう一人のコンビの中将が邪魔をします。それを中将の妹に鑑定してもらったりしたりしまう。そのなかには怪しいものも含まれたりして、中将は期待したりしますが・・・。また東宮の恋の相手など人間関係が複雑化してきます。2021/04/26
大阪魂
83
ばけこのシリーズ第8弾!前は宿敵登場とか専女衆との対決とか結構ドキドキな場面多かったんやけど、今回は専女衆の踊り&宗孝がモテだしたってのがメイン話であんまり派手な動きなし、まあつなぎの巻って感じやった。もちろん見事な踊りでモテる宗孝、やきもちやく初草、初草応援する宣能にはホッコリしたし12の姉君に夜這いする春若と小桜丸の漫才は相変わらず笑かしてもろた!でもこの巻で一番よかったんは古今集の歌って気する!業平のかきつばたも懐かしかったけど「春ごとの花のさかりはありなめど あひ見むことは命なりけり」は涙やった…2022/01/25
真理そら
70
相変わらず東宮は大胆w宗孝に珍しくモテ期が到来したのに、妹想いの宣能にすべての芽を摘み取られてしまう。可哀想な宗孝…。十の姉(十郎太)について少しずつ謎が明らかになっていく。弘徽殿の女御と宣能と東宮の奇妙な大胆さが似ているのは血筋ゆえだろううか。2019/05/19
ネムコ
68
このシリーズはキャラ読み。宗孝と十二人の姉とか、中将・宣能と妹の初草とか。みんな生き生きしてて、読むと楽しくなります。今回は宗孝のモテ期!というので、ちょっとロマンス的なものを期待しましたが‥‥うん、やっぱりこんなところだよね。2019/05/28
ぽんすけ
63
今回も宗孝が安定の不憫wせっかくモテ期が到来したと思いきや、宣能に恋の芽を容赦なくつぶされていくという。宣能的には初草とくっついてほしいんだろうな。鈍い宗孝も初草と春若君の将来のことを思い描いて胸がツクンとしてたしね。二人を温かく見守りたいけど、ラスボス大臣パパが手強すぎて…。二人のためにも宣能がんばって!そして春若君、あなた東宮とは思えないほどアクティブでグイグイいくわねw春若君と小桜丸コンビがでてくるとほんわりする。しかし今度は夜這いですか、相手思いっきり間違ってたけどこの空回り具合が又ほほえましい。2023/12/25