集英社文庫<br> 神奈備

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集英社文庫
神奈備

  • 馳 星周【著】
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  • 集英社(2019/05発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087458749
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人生に絶望を感じていた高校生の潤は、希望と救いを求めて、「神」の棲む山、御嶽を目指した──。ノワールの旗手・馳星周が、霊山を舞台に生きる事の意味を問う、魂の山岳ノワール。(解説・北上次郎)

内容説明

神様、ぼくはどうして生まれてきたんですか―。霊山・御嶽の麓の町で、悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。生きることの意味を問うために、神の棲まう山、御嶽へ向かう。悪天候のなか、強力の孝は、書き置きを残し山に入った潤を捜索することに。神を求め、信じる潤。長く山で暮らしながら、神を信じぬ孝。大自然の猛威に翻弄されながら、二人が命の炎を熱く燃やす。哀哭の山岳ノワール。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

76
神奈備、即ち神の住う山。その昔は霊山とされ、そして山岳信仰の対象となった御嶽。そして予言されなかった水蒸気爆発もあった。そんな歴史をバックボーンに、青少年の生きる悩みと中年男の生きる悩みが極限の気象の御嶽で交錯する。神域に近づけるのか?ネタバレになるのでこれ以上は描けないが大好きなタイプの山岳ノワール。解説の北上次郎氏ではないが、我が国の山岳小説は少ないが、この作品もその数少ない山岳小説の優れた一冊としてもっと評価されてもいいように読了後思える一気読みの一冊。2019/11/17

えみ

21
大自然をむき出しにした荒々しい姿、俗世とは縁遠い神々しい姿。霊峰・御嶽の深く気高い姿とその山に神を求める少年、そこで生きている強力の姿を描いた山岳ノワール。今まで母に虐げられ生きてきた潤は「なぜ自分は生まれてきたのか」神に訊くため神が棲まうという神の聖域へ一人向かう。一方で御嶽で強力を務める孝は山の無情に幾度も触れ、神の存在を否定していた。嘆きに似た叫びと慟哭が木霊する山で二人の想いが交差する先に何が待ち受けているのか。命燃ゆる山は雄大で美しく、そして何より残酷だ。人の魂が伝わる素晴らしい小説だった。2019/06/06

19
【神様に会うんだ。会って訊くんだ。】17歳の潤は、生への絶望から信仰へと向かう。その心構えは「山登り」としては無謀だったが、未知の困難に遭っても、受け入れる。逆に、強力としてベテランの域にさしかかり、無神論者である孝は「神ではなく自分を信じる」とも言い切れない脆さを抱える。対照的な2人の(心理的でなく、物理的な)すれ違いを呑み込むのは、凶暴なまでの包容力を秘めた御嶽だ。人に生きる意味を教えるためでなく、ただ時間と共に在り変わりゆく。それが「自然」の「自然」たるゆえんなのだと思い知る。2021/02/13

ぴ〜る

19
どこまでも救いがない…。やるせない思いで胸が終始苦しかった。孝が前を向いて歩いて行ってくれる事を心から願う。ロードバイクが大好きな1人として峠をのぼっているときの気持ちがものすごく共感できた。ロードに乗る事って人生と似ているなっていつも思う。2019/06/19

takaya

14
これまで読んできた馳氏的なノワール小説ではなく、新境地ともいえる作品です。精神的虐待を受けた少年が神に出会おうと、神山として信仰されてきた御嶽山に登る物語で、信者の運搬人である強力の中年男性が暴風雪の中、少年を救うために捜索します。甘さのないエンディングは馳氏らしいもので、中途半端でないだけに共感できます。2022/03/03

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