内容説明
出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。非合法のベビー・スークの存在を聞きつけ、友人・優子とドバイを訪ねた。そこで、少女「バラカ」を養女にしたが、全く懐いてくれない。さらに川島と出来婚をしていたが、夫との関係にも悩んでいた。そんな折、マグニチュード9の大地震が発生。各々の運命は大きく動き出す。
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。93年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞受賞。05年『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞、08年『東京島』で第44回谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で第19回紫式部文学賞受賞。『ナニカアル』で、10年第17回島清恋愛文学賞・11年第62回読売文学賞受賞。15年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
422
東日本大震災を軸に展開される長編小説。近著の『ロンリネス』にはやや不満だったが、こちらはかなり期待できそうだ。物語のスケール感もいいし、全体に漂うヴァイオレンスな気配もいい。また、登場人物では絶対に好きになることがない川島の存在が悪の存在感を際立たせる。歌舞伎でいえば、まあ一種の「色悪」ではあるが、「色」というにはいささかグロテスクに過ぎるか。登場する女たちの放つリアリティもなかなか。下巻に向けてはバラカが、今後どのように物語を醸成してゆくのか大いに楽しみだ。久々に桐野ワールドを堪能できるか?2019/11/17
ゴンゾウ@新潮部
103
読み始めは静かな展開。少しずつ人間の業や狂気が顔を見せ始める。そして狂気が繋がっていく。バラカは救世主なのか、悪魔なのか。眠れそうにありません。【ナツイチ 2019】2019/08/08
machi☺︎︎゛
81
超ディストピア小説。被爆した地でペットを探すボランティアのシーンのプロローグから始まり非合法の人身売買の話に進む。ドバイまで行って子供を買った沙羅。その旦那の川島がヤバいやつすぎて先を読むのが楽しみであり憂鬱。下巻は買われた子供、バラカの話がメインで進むみたいだけどどういうゴールになるか楽しみ😊下巻へ→→2025/01/03
アッシュ姉
76
待ってました!ダークな桐野ワールド全開の長編に心拍数が上がる!身勝手な大人と大震災の影響により過酷な運命に翻弄される幼い少女バラカ。愚かな大人たちに腹が立ち、渦巻く悪意に辟易しているところにさらに悪魔がやってきた。何という恐ろしさ。人間の姿形をしているが、やつこそ本物の悪魔だと震撼する。バラカはどうなってしまうのか。祈りながら下巻へ。2022/08/28
Junichi Yamaguchi
47
『無私に愛したいの』… 桐野さんディストピア作品。 あの日に刺した心の影は、まだまだ隅っこに残ってたみたいだ。 忘れた方が良い事と忘れてはならない事… どっちのほうが重いのだろうか? 下巻に向けて、自分自身の葛藤と広がるストーリーを合わせて楽しみたい。。2019/04/04
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