出版社内容情報
島田 明宏[シマダアキヒロ]
著・文・その他
内容説明
実業家・堂林の所有馬が次々と故障。競馬記者の小林が疑惑を追う中、堂林の馬ジェメロがデビューを迎える。小林が魅了されるほどの素質馬だが、惨敗した上に故障も判明。そんな折、先輩記者の沢村が謎の死を遂げ、小林自身も危険を感じるようになる。競馬界で何が起こっているのか。誰を信じればよいのか。北の大地で小林が見た真実とは!?現実を超えるリアリズム、21世紀の競馬ミステリー。競馬業界随一の書き手が書き下ろし!
著者等紹介
島田明宏[シマダアキヒロ]
1964年北海道生まれ。早稲田大学中退。大学在学中より雑誌ライター、放送作家として活動。競馬記事、紀行文、書評、小説、エッセイなど幅広く執筆。2009年、小説「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、『消えた天才騎手―最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』で11年度JRA賞馬事文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むーちゃん
110
他の方のレビューにもありましたが、最後は無理矢理つなげて、最後に持っていった感は否めない。 ただ、競馬の描写等は分かりやすく良かった。 他の作品も継続読書中です😄2020/08/29
ゆん
21
実業家の堂林の所有馬が次々に故障を発生させている件を追う競馬記者の話。 競走馬のすり替え問題や先輩記者の謎の死、それに近づく記者小林自身にも身の危険が…。 競馬を題材にした珍しいミステリーですが面白かった、ですけど最後の流れな出来過ぎかなぁ ●●は走らないという競馬界の常識を覆すところはリアリティに欠けるけどお話としてはありなのかな。 美しい終わり方なのかもしれないけど、現実には起きてはならない事だということを忘れないでほしい。2023/04/06
ベル
10
面白かった。 自分がこの業界にいるので、作者の知識の深さに驚いた。 よく取材して、勉強して、理解して書かれていると思った。 ストーリーと構成は非常に面白い。 が、文章自体は読ませる文章ではなく、とにかくわかりやすく、簡潔に。という感じ。 文学作品として読みたい人には物足りないかも。 でも、内容は非常に面白かった。 ただ、違法行為を良しとするようなオチはいただけないし、伏線はきちんと回収して欲しい2019/10/22
miki
9
面白かった。前半、中盤、後半とそれぞれに多少のきな臭い箇所が出てくるが、まぁ回収されてくる。細かい描写や辻褄がどうのよりも、何よりサラブレッド、競走馬の描写が素晴らしい。シュッとした馬体がサーッと駆け抜ける様子が浮かぶ。ダービーの東京競馬場の熱を感じられる。また、牧場や厩舎などの仕組みや内情も勉強になる。競馬を知らない人にもお勧めできる競走馬の本。読後には「あれはどうなったんだっけか?」と思うエピソードもあるが、まぁいいか。2019/01/16
かんちゃん
7
少しチグハグ感を感じル読後。1人の競馬ファンとして、期待値を高く持って読み始めたからなのか。序盤から中盤までの話の流れと終盤の流れが少し違う感じが否めない。 初読み作家さんなので、私がリズムに乗れてないだけかな?2023/07/13