出版社内容情報
韓国原発でサイバーテロ! 犯人は要求をのまなければドローンを使い使用済み核燃料を破壊するという。疑心暗鬼の韓国、動けない日本、暗躍するアメリカ……それぞれの思惑が絡み合う事態の行方は!?
一田 和樹［イチダカズキ］
著・文・その他
内容説明
韓国の原発がハッキングされ、放射性廃棄物をつり下げたドローン制御の気球が１００基、空に浮かんだ。犯人の要求は「竹島の独立」。日本海沿岸の原発が破壊されれば日本が最大の被害を受けるが、韓国国内の事件には手出しできず、要求内容から日本の関与も疑われている。与えられた猶予は、４８時間。疑心暗鬼の日韓にアメリカ軍需企業の思惑も交差する事件のゆくえは！？現代を描くサスペンス！
著者等紹介
一田和樹［イチダカズキ］
東京生まれ。経営コンサルタント会社社長、ＩＴ企業の常務取締役などを歴任後、２００６年に退任。０９年１月より小説の執筆を始める。１０年、長編サイバーセキュリティミステリ「檻の中の少女」で島田荘司選第３回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ポップノア♪@読書超絶停滞中
60
韓国で原発が乗っ取られるサイバーテロが発生。使用済み核燃料を吊り下げたドローン制御の気球が100基打ち上げられる。何かあれば日本にも甚大な被害が出るが、あくまでも韓国国内の出来事なので日本政府は手出し出来ない。そして、犯人の要求は竹島での新国家建立だと言う…。昨今のＩＴを思えばあり得ないとは言えない展開ですが、韓国が聞いたら怒り出しそうです。テロによってインフラは簡単に麻痺させられる恐怖。更に「死の商人」と揶揄される民間のサイバー軍需企業。色々考えさせられました。米国のスペード大統領には笑ったけどね(笑)2021/11/29
たにやん
11
韓国の日本海沿側にある原発がハッキングされた。放射性廃棄物を積んだ気球ドローンが100基が原発上空に浮かぶ。48時間というリミットの中、日韓の政府、さらにはアメリカ政府はこの事態を解決できるのか・・・。エンタメ性の高い小説でしたが、後書きにこの小説に書かれている事はほとんど実行可能という事実に驚愕した。サイバー攻撃、ネット世論操作による暴動。普段活用するSNS、そんな当たり前の物が戦争の道具として有効な手段として使われるという時代になってきている。非常に面白かった。2018/09/30
HANA
10
原発サイバーテロが発生しそれを解決するために動く人たちとそれを利用する人たちと、それぞれの視点から広がる話。結構やれる内容だとは思ったけれど、それ以上に国の動きが確かにこうなりそうと思える内容でなんとなく面白かった。こういった話がしっかり自分たちのことと受け入れられればもっと変わりそうな気もするけれど。2018/12/16
納間田 圭
7
震災以来、明確された日本列島に散らばる原発59基の存在と稼働状況。でも…東京福島間より日本に近い韓国の日本海側沿岸にも多数の原発が…そこは日本にとっては死角。現実に…少し頭の良いテロリストなら考えるかも。原発を利用して日本を苛めるなら…日本国内よりも韓国の廃炉原発を選ぶ。その間は海だけで遮る山とかは全くない。しかも西から東に吹く偏西風も利用できる。そして外国なので日本政府は手出し不能、自衛法では先制攻撃できない。そんなこんなを仮想したサスペンス。疑心暗鬼の日韓にアメリカ軍需企業の思惑も交差する事件のゆくえ2018/09/30
hydrangea
6
単行本を既に読了していましたが、それを忘れて購入。2019/06/01
