出版社内容情報
「めぐりあい」をテーマに名作短・掌編を精選したアンソロジー。読書への入り口に。旅のお供に。日々のひとときに。人気作家、ベストセラー作家の贅沢な競演。いずれ劣らぬ名作揃い。(解説/吉田伸子)
内容説明
「めぐりあい」をキーワードに編まれた短編アンソロジー。人と人とが出会うときに生まれる、ときに感動的な、ときに意外な、ときに不思議なドラマを、作品の数だけ味わえます。これまで触れたことのなかった作家や、好きな作家のまだ見ぬ名品との「めぐりあい」が、この本にあるはず。ふだん本をあまり読まない方は日本の文学の底力を感じ、読書好きはきっと納得。自信を持ってお届けする13編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
「めぐりあい」というキーワードを題材にしてさまざまな作家の短編小説を選んでくれました。私は幾人かの作品を読んだことがあるのですがなつかしく再読しました。この作品集をつくられた編集部さんの見る眼が優れていると感じました。五木寛之、連城三紀彦、半村良、宮部みゆき等みなすばらしいものです。甘ったるいものよりもピリッとしたものや若干怖さを感じさせるものが好きです。2018/09/28
えっくん
33
★★★☆☆集英社文庫の短編シリーズ第6弾で、五木寛之、佐藤正午、大沢在昌、山本文緒といった直木賞受賞作家を初め、いぶし銀な作家陣たちが紡ぐ短編集。タイトルどおり「めぐりあい」がテーマで数頁の作品から80頁の作品まで13篇が収録されています。お気に入りは、父親代わりになろうと気丈に振る舞うシングルマザー真利江と彼女を気遣う四歳の息子太郎の話「ふたりぼっち(森瑤子)」です。波乱を乗り越え、新しいパートナーとのめぐりあいにより、これで真利江と太郎のふたりぼっちの暮らしも終わるといいですね。2019/03/18
ちーちゃん
26
うーむうーむで時間切れ挫折★追悼・山本文緒さんで検索してリクエストした一冊⭐︎文緒作品は題名は違ってたけど既読のもので。いくつか読んでなんだかなぁ…と気持ちが止まってしまった…(泣)それでも森瑤子作品はお洒落で、三島由紀夫氏・連城三紀彦氏の作品には、実はこの方たちイカツイようで実はとてもロマンチストなのかもと思ってうふふだった♡2022/03/04
ひさか
23
1948年1月〜1995年5月発表の13の短編を2017年8月に集英社文庫から刊行。大御所達が描く、男女の出会いをテーマにしたお話で、苦味のものが多く、重かったです。2017/10/17
Cinejazz
20
「めぐりあい」をテーマに、人と人との出会いで生まれる感動、意外な出来事、不思議なドラマを語った、著名作家13人の選りすぐりの短編集。 ・・・時間の経つのを忘れ、小説世界にはまり込んだお気に入り作品は、森瑤子サン『二人ぽっち』、半村良サン『ふたり』、連城三紀彦サン『ピエロ』、山本文緒サン『ものすごく見栄っ張り』・・・2023/03/01
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