出版社内容情報
時代がかわっても男女の本質は変わらない。男女小説の大家・渡辺淳一が指し示す、男女の根本的な違いと、お互いを理解する方策とは。人間関係を円滑にするヒントが満載の1冊。(対談/行正り香 渡辺淳一)
渡辺 淳一[ワタナベジュンイチ]
内容説明
身体の大きさ、運動能力などから考える男女の生命力。言葉の曖昧な男と明瞭な女で異なる表現力。執着の順位によって決まる集中力の男女差など、交友力、行動力、嫉妬深さ、食欲、性的快感の差までを読み解く全14章。男女小説の第一人者が、元医師の目をもってわかりやすく考察。男と女の根本的な違いを知ると、いい関係を持続する方法がみえてくる。別れないために、互いを認め合い愛し合う極意。
目次
基本的な生命力
寒さに対して
痛みに対して
出血についての違い
表現する力
知的好奇心
交遊力
嫉妬深さについて
行動力はどちらが上か
グルメ度が高いのは?
男と女、性欲が強いのは?
逆境に強いのはどちらか
新しい環境に早くなじむのは?
男と女、どちらが性的快感は強いのか
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。70年『光と影』で第63回直木賞受賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年には紫綬褒章受章。14年4月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
94
2012年発行。本棚整理目的で再読。外科医で直木賞作家の著者はとてもモテた。そんな作家による男と女を比べた14項についてのエッセイで、読みものとして楽しい。「行動力はどちらが上か」で、男は夫婦喧嘩をして家を出てもいつかは帰ってくる「鮭」で、女は一旦出て行ったら二度と元の家には戻らない「鱒」という喩えが面白い。女の過去への断ち切り方は見事にして鮮やか。男は女と違うので、女によく相談すべしとの言葉はその通り。2014年逝去されましたが、今ではその頃より更に女性が強くなっていると感じるのは私だけでしょうか。2022/10/08
guava
0
医者として見てきた話を交えながら、痛みの強いのは男か女か、などサクッと読めて面白い。 昭和8年生まれでありながら、ダンディな方だったのでしょう。亡くなられて、来年で10年。もっと作品を読みたかった好きな作家さんでした。 図書館でだんだん、冊数が減ってきていたコーナーで見つけ手に取りました。2023/12/27
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