集英社文庫<br> ダメをみがく“女子”の呪いを解く方法

電子版価格
¥638
  • 電子版あり

集英社文庫
ダメをみがく“女子”の呪いを解く方法

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087455359
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

「女は●●でなければならない」「モテ」「母親との関係」などなど……現代日本を生きる女子たちにかけられた呪いを、芥川賞作家とコラムニストが自身の経験を交えながら解きほぐす対談集。




津村 記久子[ツムラキクコ]

深澤 真紀[フカサワマキ]

内容説明

仕事、家族関係、恋愛など、様々なシーンでふりかかる、「女性はこうあるべき」という呪いのようなプレッシャー。でも、できないものはしょうがない!「パソコンのフォントを変える」「会社帰りの地下街を楽しむ」ようなちょっとした工夫を駆使して、ダメな自分のままで何とか人生を乗り切る方法を、芥川賞作家と人気コラムニストが語り尽くす。生きづらさを感じる全ての女性に贈る対談集。

目次

仕事編(大人だから耐えてやってるんだよ、調子のんなよ!;女子力のなさを商品価値にできてありがたいです;すみません、バブル世代がご迷惑おかけして;これはもう、とにかく逃げるしかない;「感情労働」の黒い面を私が担当してた ほか)
生活編(血縁ってそんなにありがたいですかね;うまくいかない家族関係は諦めたほうがいい;家族の呪いから解放されるためには;娘へのアドバイスという名の呪い;「親子も他人だ」と思うことがむずかしい ほか)

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪府生まれ。小説家。大谷大学文学部国際文化学科卒業。会社勤め→失業→会社勤めを経て、2005年『マンイーター』(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞、08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年『ポトスライムの舟』で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞

深澤真紀[フカサワマキ]
1967年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。在学中にミニコミ「私たちの就職手帖」副編集長をつとめる。出版社勤務を経て、98年タクト・プランニングを設立。2009年「草食男子」で流行語大賞トップテンを受賞。淑徳大学人文学部客員教授。テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

70
ユーザーのレヴュから興味を持ち借りる。初読女流作家の対談。世間的に意識の高いと言われる人たちとは対極にあると自負する二人が仕事や人付き合いのテーマで語り合う。様々な生きにくさと経験からの対処法に感心。家族という他人の問題について考えさせられる。母と娘の関係の難しさよ。しかしまあ、ポモドーロ・テクニックがでてくるとは予想外だった。良書。2018/08/18

佐島楓

66
この本を読んで、すごくラクになった。「ああ、みんなそうなのか。ダメなのは私だけじゃないんだ」と。このおふたりがダメだなんて全然思いませんが、多かれ少なかれみんなダメな部分を抱えて、悩んで苦しんで、生きやすくする方法を工夫して編み出していくんですよね。人間関係や親子関係に悩んでいる女性の方におすすめです。2017/01/25

ユメ

38
津村さんと深澤さん、二人の対談の序盤に「『ダメ』な話ってありがたいじゃないですか」という言葉が飛び出すのだけれど、私もそう思う。他人の「ステキ」を見せてもらえるのも嬉しいのだけれど、「ダメ」を見せてもらえるのは、自分の「ダメ」も認めてもらえるようで安心する。世間から押し付けられる「女はこうあるべき」という価値観に対し、二人が自分のダメなところを晒しつつ、具体的かつ誰にでもできるアドバイスをくれるのが好印象。「心は一朝一夕では変えられないけど、でも道具は変えられるんで」など、すっと受け入れやすかった。2017/07/28

吾亦紅

35
自分の中のダメさを認めて、じゃあどうやっていく?と自分の仕様書を作っていくことの大切さ。この年になっても自分のダメさを認めない自分がどこかにいて、それは外圧と同じように自分を苦しめるものであるな、とつくづく思う。素敵に見られたい願望、人をジャッジする悪癖、このふたつを捨てることを来年の目標にしようと強く思いながら読了。ポンコツな自分を機嫌よく作動させていく道具類を見つけるのも楽しい。ポモドーロ・テクニックは性格に合っているようで、気に入って使っています。2019/12/14

よこたん

33
“相性の悪い人間関係は逃げた方がお互いのためである”“仲良くなるのと「支配・被支配の関係」は紙一重” うーん、分かる分かる。作家とコラムニストの対談だが、ついつい津村さん贔屓で読んでしまう(笑) 深沢さんの鋭い視点と勢い(鼻息の粗さ)に少々怖気づきながら、津村さん圧されてる大丈夫か?と思っていたら、途中から関西弁あらわに、負けじと語りだしてくれて嬉しくなった。職場での生きづらさ、家族との軋轢、友人関係等を「私」をさらけ出して語る深沢さんに、そこまで赤裸々に明かしていいのでしょうか…とドキドキしてしまった。2017/05/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11443967
  • ご注意事項

最近チェックした商品