出版社内容情報
第八代将軍吉宗の時代に、その懐刀として改革を推進していたのが、大岡忠相だった。彼は関東の農地改革をして生産力を上げ、小石川療養所を設置し、町火消しを整備した。ビジネスマン必読の書。
内容説明
テレビドラマでおなじみの大岡越前こと、大岡忠相。第八代将軍吉宗の時代に江戸町奉行として江戸の改革に尽力した人物。江戸町奉行とは、今でいう東京都知事、警視総監、消防総監、東京地方裁判所の所長などの重要ポストが合わさった役職。忠相は、吉宗の享保の改革の重要な部分を担うことに。関東地方の農業振興、町火消しの設置など、お白州裁きだけでない、その知られざる偉業に迫る歴史評伝。
目次
町奉行の前に普請奉行
江戸城の鬼から家と本をとりあげる
変化の道は一歩一歩
関東地方の農業振興も職務に
吉宗の求める高齢者公務員像
老中筆頭に水野忠之
ひらかれた江戸にしよう
町火消を創設
大岡裁きはじまる
頓智裁き集〔ほか〕
著者等紹介
童門冬二[ドウモンフユジ]
1927年10月東京生まれ。44年海軍士浦航空隊に入隊するが翌年終戦。戦後は、東京都庁に勤務。知事秘書、政策室長などを歴任。退庁後は歴史小説やエッセイを執筆。『全一冊 小説 上杉鷹山』はビジネスマン必読の書としてベストセラーに。その他に、組織と人間をテーマに講演活動も積極的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
17
51宗春を読んで嫌な感じで書いてあったので吉宗側を読んでみたくて手にしました。こちらでは吉宗は勉強は嫌いだが頭は良く体育会系の明るさとサッパリした性格に書いてあり大岡忠相は吉宗と強い信頼関係で結ばれていて悩み壁に当たり苦しみながらも気取らず謙虚に問題に取り組み解決しようと信頼する人達と力を合わせて進むとても好感の持てる好人物でした。爺ちゃんの家に行けばよく大岡越前のドラマを観てたのでなんとなく人柄はわかっていたけどそれ以上に江戸の町民に寄り添う姿勢で対応しているし悩めばろうの水野に相談する弱さも垣間見え2022/06/14
黒豆
5
農業振興、小石川養生所、尾張徳川家の相反する政策、吉宗や水野忠之との連携政治など、テレビドラマのエピソード満載、唯一テレビに出てこないのが痔に苦しんだ事。米の増産により貧困や子供の間引き対策にはなるが、一方、武士は米の値段が下がると給与も下がる他のものは下がらず生活が苦しくなる。武士と商人など当時の世情がよくわかった。ちょうど仕事を辞めた今、ドキッとしたのが、「老人が元気をなくすのは、いまやっている仕事を取り上げられたときだ。死亡率が高い。」という記載。2016/03/18
はる
0
吉宗との二人三脚や老中との付き合いなどけっこう詳しく書いてある2015/11/27
lovejoy
0
★★★★2023/12/26