出版社内容情報
帝を擁した曹操は、為政者として絶大な権力を握り、他の群雄からは一歩抜きんでた。いよいよ天下を狙い、中原制覇を目指すが、もう一人の英雄・劉備が雄飛の時を待っていた…。両雄の戦いが、いま静かに始まる。(解説/菊池仁)
内容説明
暴君董卓が誅殺され、長安を脱出して洛陽に還幸した献帝を迎えたのは、十万の精兵を率いる曹操だった。帝を擁した曹操は、為政者として絶大な権力を握り、他の群雄から一歩抜きん出た。膝下には勇将・賢臣が集い、いよいよ天下を狙い中原の制覇を目ざす秋が来た。しかし、もう一人の英雄劉備が、雄飛の時を待っていた。終生の宿敵となる両雄の戦いは、いま静かに始まろうとしている―。
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒猫
12
陳宮が曹操と袂を別つその心中はいかばかりのものがあったのだろう。とても切ない。そして曹操も陳宮の心中を十分理解してた。だから、泣ける。私の好きな呂布も最期を迎えることになるが、呂布の信念は自分の思いのままに生きたのだ。周りを振り回しながらも。だから、後悔無く方天画戟を放り出して首を討たれたのだろう。そして、高順の言葉が私の胸に突き刺さる。「人間には自分の力ではどうにもできない宿命がある。同郷の呂候を見棄てることはできんのだ。」ああ、高順。私たちに真似できない男の生き様…。そして曹操と袁紹の両雄の対決へ。2015/12/27
ミカ
1
傾国の美女が男を手玉に取り・・だったら良かったのに、亡くなってしまった・・残念。2017/05/17