出版社内容情報
後漢末、霊帝の時代。黄巾賊の蜂起、董卓の暴政…。「乱世がくるぞ」若き曹操は身震いしながら思った――。〈乱世の英雄〉曹操を中心に、群雄たちが繰り広げる壮大なロマン! 文字が大きく読みやすい新版で登場。(解説/立間祥介)
内容説明
後漢末、霊帝の時代。宦官たちは帝をほしいままに操り、天下は麻のごとく乱れていた。疲弊した民衆の一部は黄巾賊となって全国に蜂起。大軍を率いて首都洛陽に入った董卓が軍政の覇権を握ると、たちまち暴政の嵐が吹く。「乱世がくるぞ」若き曹操は身ぶるいしながら思った―“乱世の英雄”曹操を中心に、群雄たちが繰り広げる壮大な歴史ロマン。文字が大きく読みやすい新版、全5巻刊行開始!
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みや
28
曹操を中心に描く三国志という触れ込みだが、様々な人物の視点で描かれ、『演義』を土台にしているが劉備だけを特別視はしない、といった感じ。『演義』に色々と盛って更にストーリー性が増している一方で、荒唐無稽な部分は上手く現実味を帯びさせているから、小説として非常に読みやすくて面白い。各人物の言動や考え方も明確で、誰もが生き生きとして魅力的だった。あの劉備に嫌悪感が湧かないのは初めてかも。歴史小説の堅苦しさが無く、冒険譚や人間ドラマの物語に近い感覚で楽しんだ。なかなかの分厚さだが、三国志初体験の人にも薦めたい。2019/06/08
黒猫
13
小学校以来まともに読んでいなかった三国志を読みたい。そのきっかけは、やはり社会人になって三国志に出てくる人物を社内外の人間に当てはめられるか?また小学校と好きな武将が変わっているかな?といった興味もあった。結果、私は呂布が引き続き好きでした(笑)虎牢関の呂布は最高。また、曹操の実力主義に尊敬しながらも上司なら劉備がいいなあとか、袁紹名門一族にあこがれ、董卓の傍若無人さに笑えてしまう。孫堅もカッコいい!興亡三国志は曹操を中心に描かれ、史実を補完しながら展開するためオススメ。第2巻に進みます。2015/12/23
ケー
7
曹操を中心とした三国志。劉備、関羽、張飛はもちろん董卓、呂布、馬超等昔知ってた武将達がたくさん登場し、わくわくしながら読めました!内容も天下国家、志、仁、義、道理、女、憎しみ、悲しみ、欲望、愛、等お腹一杯です!これでまだ一巻だなんて、やっぱり、三国志は面白い!曹操雌伏の時。油断、満足したとき、冷静な判断力は欠如する。人生のテキスト。2016/01/03