出版社内容情報
数々の偽名を持つ男と、自称経営コンサルタントの四面堂遥。二人が罠にかける相手は警察官!? 男女の世間師コンビがあの手この手で金を巻き上げる。人気コン・ゲーム小説、シリーズ第2弾!(解説/吉田伸子)
内容説明
次なるターゲットは警察官!?仕事に応じて数々の名を使い分ける男と自称経営コンサルタントの四面堂遥。ひょんなことからコンビを組んだ二人は、今日もあの手この手であくどい奴らに罠を仕掛ける。不倫、偽札、骨董商売、遺法賭博と聞けば食指が動く。金になりそうな匂いのするところに世間師あり。狙った獲物は逃さない。褒めてのせて騙して稼げ!大人気“世間師”シリーズ第2弾!
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。80年「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。86年に刊行した『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2014年、第17回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nemuro
40
①『相棒に気をつけろ』(2015年9月「栄好堂美原店」(函館)購入/2017年3月・2018年3月・本年6月読了)と②本書(2015年10月「三省堂書店大丸札幌店」購入/同年11月読了)全2巻の<世間師>シリーズ。それぞれ各地の図書館から借りて単行本でも1、2度読んでいて、読メ登録は2015年の文庫化が契機と思われる。で、『猿蟹』(鯨統一郎/本年6月読了)を読み終え、やっぱりコン・ゲーム小説なら連作短編集の“アレ”だなぁと思い出しての今般。食わせ者・四面堂遥と世間師の<名無しの男>が仕掛ける“罠”を堪能。2024/10/31
紫陽花
34
逢坂さんの「世間師」シリーズ第二弾。前作が面白かったので読むことにしました。○心変わり、○昔なじみ、○ツルのひとこえ、○老舗のねうち、○ツルの恩返し、○別れ話、の短編6作品で構成されています。人を騙す話なのですが、人を助けるどことなくほのぼのとした内容となっています。私としてはスッと入っていけましたが、ひと昔前の話ですね。電話代行とかビデオテープとかよく出てきます。平成初期ころの懐かしさを感じる小説でした。2023/02/10
pe-poko
18
面白くて、一気読みでした。 逢坂さん いいね~!2016/05/23
きゃらぶ
16
このシリーズを読んでいると誰を信用していいのか、悩みます。そこが面白いところなのですが。まるでルパンとフジコさん。2018/06/05
かこ
14
世間師こわい。詐欺の手口がいっぱい。主人公が5種類の偽名を使い分けて、なおかつ本では本名明かされてないよね。地味に気になります。ジリアンの四面道遥もどうせ偽名でしょ。ツルさん好き。2018/10/19