出版社内容情報
恐山、ミラノ、伊勢、ラスベガス……。いつも旅から旅の作家、浅田次郎。行く先々で原稿を書きながら様々な人と出会い、様々なイベントに巻き込まれる。JAL機内誌で連載中の人気エッセイ第2弾。
内容説明
旅というものは目的や行先にかかわらず、思いがけぬ体験をする―。ラスベガスのカジノで大ツキ中に文芸賞受賞の連絡を受け、函館競馬場で愛馬「スカイワード」号の走りに熱狂。取材先の鹿児島で“しろくま”を追い求め、講演先の高松で連続七食ウドンを食す。旅芸人のような生活で素材にはまったく不自由がない、と言い切る著者がJAL機内誌で連載する人気エッセイ第二弾!
目次
いま、どこ?
書斎症候群
恐山へ
わが体験せる世界三大暑気
アイム・ファイン!
旅の手順
あらたかな領収書
トイレの福音
君もどうかね?
このごろの作法〔ほか〕
著者等紹介
浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドナルド@灯れ松明の火
22
浅田さんのエッセイ集。JAL機内誌向けなので旅と食事テーマが多いような気がする。軽く読め面白かった。2017/05/07
ちろ
22
第二弾も楽しかった。ピーポくんを膝の上に抱く浅田さん、ダイエットのためにキティちゃんのお茶碗でご飯を食べている浅田さん、かわゆいです。ヤロウ!てめぇとキレる浅田さんも好き。面白可笑しいものから、奥深い話まで、すべてが楽しめて読みごたえがあります。第四弾が待ち遠しい。2017/01/26
あなほりふくろう
18
半年くらい前「グレーテルのかまど」で紹介されて手に取って、傍らに置いてたまに2、3篇くらい読み進めていたらこんな遅くになってしまって。紙幅のまんなかへんにあるせいか、しろくま・ベガス・一病息災・はげになる話ばっかり開いて眺めてた気がします。「このごろの作法」他、これは江戸っ子というより昭和の(軽く老害入った)じいさんなんだなwってこっちも他人ごと決め込んで、この軽妙な文章を楽しんでおりました。2019/02/03
chatnoir
17
『グレーテルのかまど』で知ったシロクマ奇譚が読みたかった。頭の中で連呼する〝しろくましろくましろくま...”とってもよく分かるし面白かった。エッセイは自分では体験できない体験を読めるので大好きだ。年に7回もベガスに行き、馬主になり、高級外車を乗り継ぎ、娘が医者...自分では絶対無理だからね(笑)この方の小説は読んでいないけど、映像化されてたものをちょこちょこ見ていた。そして、新田次郎さんと混同していた...ごめんなさい。知らない単語も5個位出てきて、たまには〝大人”の本を読まなくちゃいけないなと思った。2018/07/24
あつ子🐈⬛
10
『つばさよつばさ』に続くJAL機内誌エッセイ第二弾。表紙のイラストも可愛くて、お気に入りのシリーズです。今回も故宮を照らす月のように美しい浅田氏の文章(と、ユーモア)を堪能しました。 いざ、第三弾『パリわずらい 江戸わずらい』へ。2018/04/28