出版社内容情報
身分の上下の枠をはずし、近代軍隊組織の原型となった「奇兵隊」を誕生させた高杉晋作と、彼の遺志をついで明日の日本に賭ける若き志士たちの夢と理想。幕末の動乱の真実を描く。(解説/葉室 麟)
内容説明
吉田松陰門下の逸材として高く評価された高杉晋作。身分の上下を問わない人員構成で近代軍隊組織の原形となった“奇兵隊”を誕生させ初代総督となった。そこに入隊した赤根武人、世良修蔵、山縣狂介ら若き志士たちの、明日の日本に賭ける夢と理想―。急転する時流のなかで悲惨な末路を迎える奇兵隊の転変を描いて、幕末の動乱を浮き彫りにする。明治政府によって捏造された維新史を糾す歴史小説。
著者等紹介
早乙女貢[サオトメミツグ]
1926年、中国ハルピン生まれ。戦後、山本周五郎の知遇を得、作家となる。68年『僑人の檻』で第60回直木賞受賞。89年、独自の歴史観が結実した大河小説『会津士魂』で第23回吉川英治文学賞を受賞。2008年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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