出版社内容情報
敵対勢力を次々と撃破、安土城を拠点に新政権の確立を図る信長。だが天下布武の夢の実現を目前に、奇襲を受け、本能寺にて自刃する。信長の人間像に限りなく迫った歴史大作最終巻。(解説/高橋千劒破)
内容説明
長篠の戦いで、最強と謳われた武田騎馬隊を潰滅させた信長は、安土城を本拠地として石山本願寺の討滅に乗り出す。五年の歳月をかけて陥落させると、中国の毛利攻略に寵臣羽柴秀吉を遣わす。しかし、天下統一を目前にした信長は、次第に不気味な専制君主としての相貌をあらわにしはじめる。吟味された史実の積み重ねによって、乱世を駆け抜けた闘将の真の姿に迫った大河歴史ロマン、圧巻の最終巻。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年3月23日和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。78年『深重の海』で第79回直木賞を受賞。95年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。97年紫綬褒章、2003年旭日小綬章を受章。05年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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勝部守
1
最後は一気読み2019/01/06
asa
0
BGM:Filthy Five Filthy Ten(Bastro)2015/02/06
ことよん
0
遂に完読。今までも、色々と信長の話は、聞いて知っていましたが、順序がよくわからなかったりした部分がありました。信長の歴史や、記録上、どのようにまとまってきました書かれていたかが、改めてよくわかりました。小説ではありましたが、勉強になりました。2021/04/29
Kiyoshi Utsugi
0
津本陽の「下天は夢か 四」を読了しました。 長篠合戦をによって、武田勝頼軍を鉄砲の三段撃ちによって撃破するところから始まります。 その後、琵琶湖のほとりの安土に壮大な城である安土城を築城、その後、石山本願寺から顕如等一行を退去させるところ、最後は本能寺の変において四十九歳で一生を終えるところまでを描いています。 まさに、「人間五十年下天のうちをくらぶれば 夢幻のごとくなり ひとたび生を受け滅せぬもののあるべきか」という一節をそのまま生きたような一生でした。2018/07/29