集英社文庫<br> 月は怒らない

個数:
電子版価格
¥660
  • 電子版あり

集英社文庫
月は怒らない

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年09月30日 10時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087451870
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

借金取立て屋の梶原、大学生の弘樹、警察官の和田。彼らに共通するのは市役所勤めの女性、恭子と恋仲であること──。一切自己主張をしない彼女に謎を感じつつも、男たちは次第に深みへとはまってゆく。

内容説明

チンピラの梶原、大学生の弘樹、警察官の和田。何の接点もないように見える三人には共通点があった。それはある女の家に通っていること―。市役所の戸籍係で働く恭子は金にも物にも執着せず、相手に何も期待しない。そんな無機質で達観した女に、男たちはなぜ心惹かれるのか。女には、この世界の何が見えているのか。交差する思惑の中から浮かび上がるロクデナシたちの生き様を描いた長編小説。

著者等紹介

垣根涼介[カキネリョウスケ]
1966年長崎県生まれ。2000年「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞を受賞しデビュー。04年『ワイルド・ソウル』で第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞、05年『君たちに明日はない』で第18回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

86
心を許さない女がいた。社会のボーダーラインで生きてる男がいた。甘ったれてる男がいた。寄りかかりたい男がいた。花に集まる蜜蜂のように、男が求め女が受け入れた3対1の恋愛ゲーム。女は男達と会わない時、公園で明日の記憶をなくした老人と言葉を交わし、無機質だった心に温もりを取り戻していく。そして一つの決断を下すが、危ういバランスで成り立っていた関係には歪みが生じ、ドラマはクライマックスに向かう。途中まで垣根さんの作品イメージと違って戸惑いましたが、希望が持てる結末でした。最高傑作とは言えなくても良作だと思います。2014/12/24

小説を最初に書いた人にありがとう

83
久々の垣根作品。やっぱり好きだな。ここまで登場人物の心中の吐露で物語が進められるのには驚き。主人公の女性の神秘性には読んでいて魅力を感じた。たぶん自分も惹かれると思うし、登場する男たちに負けないくらい屈折してる自分に気づかされた…。 この前に読んだ垣根作品の人生教習所に通ずるものを感じた。たしかあちらにも梶原っぽいキャラが居た気がする。確かめてみよう。2014/06/11

しげ

62
執筆当時、様々な事情から精神的に疲弊、病んでいた時期と「あとがき」著者が語られています。男女の関係もつれが軸の物語ですが、色恋沙汰と無関係に公園で出会う記憶障害の老人が語る人の理念、哲学が著者の当時苦悩を物語っている様にも感じました。どの登場人物にも共感できるものは有りませんが、敢えて題材に扱う事で人の儚さ不毛さを表現する狙いなら納得と思えた。2025/03/20

Yunemo

55
一瞬虚無的なタイプかな、との想いがあったのです。無機質で達観した女性、確かに心惹かれる部分ありますが、自身にとってはちょっと無理かも。精神的に安定して、自立した女性、というよりもっと幅広い人間。「恥ずかしがる」と「恥じる」の違い、この微妙なニュアンス、これが全体に沁みわたっているのでしょう。「水観」、「月観」、ここまで来ると禅問答。あまり深く考えずに、こうした世界もあるんだ、という程度の感じ方で読了するのが一番いい。最後にちゃんとした感情が表現できて、何となく、大人のメルヘン、これでいいでしょう。2014/06/07

choco

54
再読本。垣根さんのハードボイルドも好きだけど、こういう影のある本も大好き。あとがきがまた、垣根さんらしい。2017/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8064921
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品