出版社内容情報
フランス、フォンテーヌブロー。作家、池澤夏樹がパリ郊外に住み、日本とヨーロッパとの様々な違いをきっかけに、日々の暮らしやこれからの日本について思索する。現代人必読のエッセイ集。
内容説明
フランス・パリ郊外に位置するフォンテーヌブローに移り住んで一年。著者はエッフェル塔と東京タワーを比較しながら理想の国家のあり方を模索。電力の75%を原子力に頼るフランスでエネルギー問題を考え、サッカーW杯で起こったジダンの頭突きからナショナリズムに思いを巡らす。海外に暮らし、相対的な視点で捉えることで浮かび上がってくる日本のかたちを鮮やかに綴るエッセイ集。
目次
聖マルタン、愛知万博、植民地の料理、車を燃やす
クリスマス、EUと多言語社会、コープランド、ブルギニヨン
厳寒体験、エネルギー問題、全世界が流謫の地
街頭民主主義、社会サービスの質
スコットランドの縁ふたつ
ピカソの見かた、書くための出発
マテラッツィが言ったこと
川辺の公園、共和国、独立戦争
冬の到来、エッフェル塔、敗者の歴史
カルメン、モンブラン、南部高速道路〔ほか〕
著者等紹介
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年帯広市生まれ。埼玉大学理学部物理学科中退。75年より3年ギリシャに暮らす。88年『スティル・ライフ』で第98回芥川賞受賞。2004年『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『静かな大地』などの著作活動全般について第7回司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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