出版社内容情報
幅広い趣味・道楽を語る「開口一番」、戦禍のベトナムをはじめ花のある情景をテーマに書いた「眼ある花々」のエッセイ2作を収録。
【目次】
内容説明
「開口一番」では、釣りや酒、パイプ、女性に至るまで興味の対象について、軽々に語るのではなく、探究した末に得た私見が綴られる。「眼ある花々」は、戦禍のヴェトナム、中国の天安門広場など、訪れた各地の「花のある風景」が、眼前に立ちのぼってくるような瑞々しい言葉で描写される。多趣味で多才な彼が一番追究したのが「言葉」であると納得できる、そんな二作品を収録した永久保存版エッセイ選集。
目次
開口一番(脱獄囚の遊び;われ敗れたり;六月の風“オジサマ”の楽しみ;オレはカミナリだぞ ほか)
眼ある花々(君よ知るや、南の国;一鉢の庭、一滴の血;指紋のない国;茶碗のなかの花;寒い国の花 ほか)
著者等紹介
開高健[カイコウタケシ]
1930年、大阪生まれ。寿屋宣伝部で洋酒広告に一時代を画した。58年「裸の王様」で第38回芥川賞受賞。68年『輝ける闇』で第22回毎日出版文化賞を受賞。79年「玉、砕ける」で第6回川端康成文学賞を受賞。81年、一連のルポルタージュ文学により第29回菊池寛賞を受賞。87年『耳の物語』で第19回日本文学大賞を受賞。89年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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