集英社文庫<br> 令和反逆六法

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集英社文庫
令和反逆六法

  • 新川 帆立【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087448306
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

六つのパラレル・レイワ、六つの架空法律で、現行法と現実世界にサイドキック!

「命権擁護」の時代を揺さぶる被告・ボノボの性行動、「自家醸造」の強要が助長する家父長制と女たちの秘密、「労働コンプライアンス」の眩しい正義に潜む闇……。
痛烈で愉快で洗練された、仕掛けだらけのリーガルSF短編集。

【収録短編および各話の架空法律】
◇第一話 動物裁判
礼和四年「動物福祉法」及び「動物虐待の防止等に関する法律」
◇第二話 自家醸造の女
麗和六年「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達(通称:どぶろく通達)」
◇第三話 シレーナの大冒険
冷和二十五年「南極条約の取扱いに関する議定書(通称:南極議定書)」
◇第四話 健康なまま死んでくれ
隷和五年「労働者保護法」あるいは「アンバーシップ・コード」
◇第五話 最後のYUKICHI
零和十年「通貨の単位及び電子決済等に関する法律(通称:電子通貨法)」
◇第六話 接待麻雀士
例和三年「健全な麻雀賭博に関する法律(通称:健雀法)」

【著者略歴】
新川帆立(しんかわ・ほたて)
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。25年『女の国会』で第35回山本周五郎賞を受賞。他の著書に「弁護士・剣持麗子」シリーズ、「競争の番人」シリーズ、「魔法律学校の麗人執事」シリーズなどがある。


【目次】

内容説明

礼和四年、人権ならぬ“命権”擁護の時代。人気の配信猫が、雇用しているボノボを訴えた。ボノボの弁護を引き受けたぼくには、心の奥底に秘めたる欲望が…(「動物裁判」)。例和三年、賭け麻雀が合法に。接待麻雀士の塔子は、高官との対局の大一番、思わぬ窮地に立たされて…(「接待麻雀士」)。おかしいのは法律?それとも人間?架空の法律が制定された六つのレイワが、この世の歪みを炙り出す!

著者等紹介

新川帆立[シンカワホタテ]
1991年アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。2020年「元彼の遺言状」で第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー。25年『女の国会』で第38回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mayu

27
6つの架空のレイワの時代の架空法律を描いた短編集。人間以外の動物に『命権』を与えて人間と平等にする『動物裁判』が印象的だった。平等になったら…そうなるよね、怖っとなる。通販会社の倉庫で働く人達の話『健康なまま死んでくれ』はもはや今の時代でも同じ事になるのではとゾッとする。現金を持つものが悪とされる法律のある世界もどこかリアル。どれも苦さが残るブラックな感じ。ディストピアな世界観も好きだから楽しめたけど、著者にそういうイメージがなかったから意外だった。さまざまな種類の架空世界が飽きさせない一冊だった。2025/11/28

よっち

25
6つのパラレル・レイワで成立した6つの架空法律と、それに振り回される人々の困惑と抵抗を描いた連作短編集。動物福祉法と裁判でボノボを弁護する弁護士、どぶろく通達で家庭の味で自家醸造をさせられる女、南極議定書と南極に住む者たち、労働者保護法で変容する労働環境、電子通貨法により現金がなくなりつつある世界、健雀法による賭け麻雀合法化と接待麻雀。法律の成立により社会が大きく変わっても、うまく適合できない不器用な人たちもいて、抗うしかない立場に追い込まれてゆく姿と皮肉にも思えるそれぞれの結末がなかなか効いていました。2025/11/24

Yuri Sato

9
この本は、法律や社会制度を単なる条文としてではなく、「現代の社会問題や政治的文脈の中でどう読み解くか」をユーモアと批評精神を交えて解説しているのが面白いですね。タイトル通り「反逆的」な視点で、常識や慣習に疑問を投げかけつつ、法律の本質や現代社会との関係を考えさせてくれます。堅苦しくなりがちな六法解説を、実例や皮肉を交えて噛み砕いてくれるので、法律に興味がある人だけでなく、社会の仕組みに目を向けたい読者にも読みやすい一冊です。2025/01/23

淡紅

9
礼和、麗和、冷和、隷和、零和、例和。それぞれのレイワで制定された法律は、ここ令和よりほんの少しだけ何かが行き過ぎたパラレルワールド。風刺が効いてる。「帆立、天才」。「最後のYUKICHI」は良い意味で筒井康隆を思い出させる。特に最後の1行でやられた。今朝、利上げのニュースで映った建物を見て家族と笑った。なんて素敵な本。酒造りも、麻雀接待士も、根が真面目で人付き合いに不器用な女。自分との共通点はそんなざっくりしたことなのに、何かを言い当てられたような、そわそわ落ち着かなくさせる。こういう本は私に危険。逃げろ2025/12/19

アヤ

5
法律に秀でているからこそ書ける小説か。エッジが効きすぎていて、面白い。あり得ない法律ばかりよく思いつくと感心するが、あり得ないこともないかもしれないくらい。労働者保護法はあり得そう。こういう会社体質、あるあるだよね。2025/11/30

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