集英社文庫<br> リバー〈下〉

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集英社文庫
リバー〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087448214
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

同一犯か? 模倣犯か?
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見!
十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。
娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。
若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。
十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか───
人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!

【著者プロフィール】
奥田英朗(おくだ・ひでお)
1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て、
1997年『ウランバーナの森』で作家デビュー。
2002年『邪魔』で大藪春彦賞、2004年『空中ブランコ』で直木賞、
2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、
2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。
『ナオミとカナコ』『向田理髪店』『ヴァラエティ』『罪の轍』『コロナと潜水服』『普天を我が手に』 など著書多数。


【目次】

内容説明

渡良瀬川の河川敷で相次いで発生した死体遺棄事件。十年前の未解決事件の悔恨を繰り返すまいと群馬・栃木両県警は必死の捜査を続け、三人の容疑者のうち一人について事件との関連が強く疑われる事実が判明する。しかし、ほか二人の容疑者の周辺にも怪しい動きが…。容疑者の恋人、独自に動く元刑事、被害者遺族―人々の想いの果てに見える真実とは。人間の業を描く圧巻の長編犯罪小説。

著者等紹介

奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライター、構成作家を経て97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で第131回直木賞、07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Shun

40
上下巻の大ボリュームでも一気読み必至。警察が追いかける重要参考人物は主に3人存在し、またそれぞれに関わる様々な人物、それらがそれぞれの思惑で行動し関連が無いと思われていた断片がやがて一つの大きな流れへと合流し繋がる、まさにここにミステリの醍醐味を感じさせる魅力があった。過去の未解決事件という汚点がベテラン刑事たちの焦燥を誘い、いざリベンジと燃える経験豊富な刑事たち。そして当時はまだ社会に出ていない一市民だった若く有望な刑事たちが加わり細い糸を確かに手繰り寄せていく感覚は読んでいて手に汗握る体験でした。2025/11/08

もえ

37
警察の地道な捜査で、三人の容疑者のうち一人の人物の犯行が濃厚になる。ついに逮捕に踏み切るが…。十年前に娘を殺され執念深く犯人を追う父親や、粘り強く取材を続ける新米女性記者、体を張って捜査する退職した刑事、容疑者に惚れたスナックのママ等、周辺の人物の存在感が際立っており、心情もリアルに描かれ、最後まで飽きさせない筆力は見事だ。大企業の工場誘致で出稼ぎ外国人も多い北関東という地域の特色もよく出ている。事件の真相にはそう来たかーと思ったが、動機も曖昧で、本当に大変なのはこれから行われる裁判なのかもしれない。2025/12/24

カブ

34
下巻では、ストーリーがテンポよく展開し面白さが一気に増した。面白かった。2025/11/23

ぴ〜る

19
登場人物がそれぞれなかなかキャラが濃かった。面白くてグイグイ読めるんだけど、ラストは意外とあっけなかった気もする。刈谷の心情をもう少し掘り下げて読んでみたかった。2025/11/06

n-cube

13
最後は怒涛の展開でした。こんな真相は予想できず、頭がついていかなかった。真相がわかってしまえば、くどくど書かないというのが、奥田さんらしいと言えば、そうなのだろう。読者が想像するしかない。登場人物それぞれ、これからも生活していくのだから、いつまでも書けないよなあ。ラストシーンの登場人物が、爽やかに物語を締めてくれました。2025/11/24

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