出版社内容情報
承香殿の女御のご懐妊の裏で、陰謀渦巻く京の都。黒い牛の姿をした妖獣が出現し……!? 平安怪奇ロマン、怒涛の完結編が開幕!
内容説明
承香殿の女御が帝の子を身籠った。宮中には毎日のように祝いの品が届く。その中には、出産時の魔よけとして重宝される珍品・犀角もあった。だが、承香殿内の人々が寝静まった頃、犀角がひとりでにカタカタと震え出し、みるみるうちに巨大な牛の姿に―!?犀角の贈り主である滝口の武士・弘季に着せられた濡れ衣を晴らそうと、夏樹は奔走するが…。大人気・平安怪奇ロマン、怒涛の完結編が開幕。
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。瀬川ことび名義での著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
この著者の「ばけもの好む中将」シリーズが楽しめたので、20年前に書かれて再刊されているこの本も読んでいます。若い主人公とその友人の陰陽師とそこの居候の馬頭鬼のあおえなどが活躍していきます。今回は主人公の知り合いの人物が内裏に現れた大きな黒牛への嫌疑をかけられたりします。最後は解決していきますが、これが本当は最後であったようですが、著者のあとがきによるとシリーズが続くような感じでまだ楽しめそうです。2025/07/05
きょん
12
夏樹の好青年っぷりに絆される季永に嫉妬する一条が可愛い。怪しげな白拍子が黒幕なのかな?2025/04/27
BECHA☆
5
完結編だそうですが、終わった気がしません。2025/04/12
しおん
4
もうそろそろ終わりに近づいてる感じなことを書かれてましたが、けっこう長いシリーズになってますがぜんぜん間延びすることもなく、全編面白く楽しく読んでいて、もっと続いてもいいのにと思ってしまいます。2025/05/04
えみりー
2
変わらぬ雰囲気の夏樹、一条、あおえの3人に、しろき、季長、馨とわちゃわちゃしながらもごちゃっとしない話の展開のされ方。一難去ってまた一難ではありますが、今回の事件も無事解決。 完結編の開幕ということで、終わりが近づいているのですね!どのように進んで閉幕するのか楽しみにしたいと思います!2025/07/12
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- 和書
- かんぺきな人なんていない