出版社内容情報
ふわとろオムライスの春。海の家のあつあつ焼きそばの夏。奥深いジビエの秋。心も体も温まる豚汁の冬。おいしい四季を巡る物語!
内容説明
海の家でひと夏アルバイトをすることになった大学生の海夏人。灼熱の太陽のもと、ひたすら焼きそばを作る機械と化すが…(「夏の鉄板前は地獄」)。震災で夫を亡くして以来、孤独に生きてきた冬美。スーパーで万引きしようとした空腹の小学生に、夫が好きだった豚汁をふるまって―(「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」)。巡りくる季節と人と命をつなぐ、とびっきり美味しいごはんの物語!
著者等紹介
行成薫[ユキナリカオル]
1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。21年『本日のメニューは。』で第2回宮崎本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayu
23
大好きな「本日のメニューは。」から始まるシリーズ3作目。イノウエゴハンの璃空からキッチンカーを借りている綱木のオムライスから始まり、焼きそば、パセリ、豚汁とさまざまな料理と前作にも出てきたおにぎり屋「結」を起点に緩く繋がりのある物語。短期間で若者が成長する姿に青春だねぇ!いいねぇ!となった海の家の鉄板で焼きそばを焼く話が一番好きだった。そしてオーベルジュの食材への愛が溢れているクロエさんのフルコースが美味しそうすぎる。誰かに喜んでもらいたいと思いながら料理を作る人達の想いが溢れた一冊。2025/03/23
Mori
9
後半の2篇で落涙。悲しいけど、優しくて、美しい…。2025/03/30
愛書家
8
初読み作家さん。シリーズものとは知らなかったです。でも、存分においしくページを捲ることができました。空腹時には要注意哉(笑)。どの話も料理に対する拘りを感じたからこそ、こういう作品が生まれるのだろう。中々印象に残りやすい作品でした。2025/04/03
読書好き・本屋好き堂
7
行成薫先生のご飯小説シリーズ、第3作目。 これが一番好きです😊 読後感が凄くいい✨ 春夏秋冬のおむすび交響曲がまた繋がりがあって、良かった🥹 おむすび、食べたくなる🍙2025/04/29
Nobuko
5
大好きなシリーズ 今回もおいしく楽しく読ませていただきました2025/03/24