出版社内容情報
金貸の鉞ばばあお絹から、衣装代十両を借りた歌舞伎役者團五郎。だが、その金を盗まれて窮地に!書き下ろし大江戸痛快事件帖シリーズ第3弾。
内容説明
金貸しのお絹は、お転婆な孫娘お鈴と二人暮らし。男前の役者市村團五郎が、次の舞台の衣装代十五両を借りに来た。早速、お絹はお鈴を連れて今月の芝居を見物するが、華がないと言い放つ。そして、命懸けで返しなと鉞を手に凄んで、十両だけ貸す。だが、團五郎は金を奪われてしまい…。同情したお鈴は、お絹の知恵を借りて嫉妬渦巻く芝居町の闇に挑んでいく。強欲だが罪を憎む祖母と孫娘の痛快事件帖。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京都生まれ。國學院大學文学部文学科卒業。出版社勤務を経て、90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。2018年「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
13
2025年1月集英社文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。十両役者、錠前造り、内孫外孫、の3つの連作短編。孫娘のお鈴が引っ掛かりを覚えたことを調べるところが面白い。ちょっとした思いつきが真相に至るところも楽しい。たわいない展開だが登場人物たちの振る舞いがそれなりで楽しめる。2025/02/28
ふわりん
10
あれ?間にもう一冊あったんだと思ったけど、まぁいいやと読み始めた。そうだ、主人公は看板描きの女の子だったなぁと読み始めて思い出した。下書きもせずに障子に筆で一気に絵や字を描くのはとても難しいと思うけど、たまに失敗もあるにしてもほぼ成功してる。スゴイわ、現代ならマスコミに引っ張りだこになるに違いない技術だと思うけど。で、このお鈴はとにかく何でも気になり首を突っ込み、倉蔵に頼りウロウロ調べ周り、最後は祖母のお絹に助けてもらって解決にもっていく。ポンポンと文章が短いので読みやすかった。間の一冊も読んでみよう。2025/05/17
N
2
シリーズ3作目。テンポ良く話が進んでいくので読みやすい。お鈴ちゃんの描いた看板絵を見てみたいな。2025/02/19
snowflake
1
馬鹿にされたが、お絹の言うことはいちいちもっともだった。2025/02/25
snowflake
1
こんなことで、味噌をつけちゃあいけない2025/02/25
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- 和書
- マッコイさん