集英社文庫<br> ミーツ・ザ・ワールド

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集英社文庫
ミーツ・ザ・ワールド

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087447309
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

実写映画化決定!
【第35回柴田錬三郎賞受賞作】
死にたいキャバ嬢×推したい腐女子

焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。
人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。
「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く――。

「どうして婚活なんてするの?」
「だって! 孤独だし、このまま一人で仕事と趣味だけで生きていくなんて憂鬱です。最近母親の結婚しろアピールがウザいし、それに、笑わないで欲しいんですけど、子供だっていつかは欲しいって思ってます」
「仕事と趣味があるのに憂鬱なの? ていうか男で孤独が解消されると思ってんの? なんかあんた恋愛に過度な幻想抱いてない?」
「私は男の人と付き合ったことがないんです」

推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は……。
金原ひとみが描く恋愛の新境地。

【著者プロフィール】
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を、12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を、20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を、21年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞。

内容説明

焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。恋愛経験ゼロで、人生二度目の合コンも失敗した帰り、新宿歌舞伎町で美しいキャバ嬢・ライと出会う。「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライに、「生きてなきゃだめです」と詰め寄る由嘉里。正反対の二人は一緒に暮らすことになって―。世間の常識を軽やかに飛び越え、新たな世界の扉を開く傑作長編。第35回柴田錬三郎賞受賞作。

著者等紹介

金原ひとみ[カネハラヒトミ]
1983年東京都生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞し、デビュー。同作品で04年に第130回芥川賞を受賞。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を、12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を、20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を、21年『アンソーシャルディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で第35回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayu

26
焼肉を擬人化した漫画を推して推して推しまくっている腐女子の由嘉里と希死念慮を持つ美しいキャバ嬢のライ。死んで消えてる状態が本来の姿だというライに生きる気持ちをどうしても持ってほしい由嘉里。恋愛経験が無くて恋愛する事に憧れを抱き過ぎてる暴走思考が面白くてグイグイ読ませる。ライを想う由嘉里の気持ちもわかるし、根本的に持っている概念が違うのもわかる。自分を受け入れて変化していく姿は逞しくもあって、少しうらやましかったなぁ。圧倒的パワーと勢いに押されたジェットコースターの様な小説だった。2025/01/27

よっち

20
焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う物語。私はこの世界から消えなきゃいけないと語るライと一緒に暮らすことになった由嘉里。変わらぬ推しへの愛の一方で、三次元の恋や世間の常識といったものに振り回される彼女が、ライを通じてホストのアサヒ、小説家ユキ、ゲイバーのオシンといった様々な人たちと出会い、少しずつ心境が変わってゆく展開で、うまく行かないことに直面しながらも、自分がどうしたいのかを見出してゆく結末は良かったです。2025/01/20

yuui

10
実際にこういう事が起こっとったら悲しくなるな、世界。 オシンさんが最高やな。 わかって貰えやん、理解できやん幸せも確かにあるよね! この本で「乖離」を覚えました🤗 どうかライが帰ってきますように🙏 面白かったです📚2025/07/10

settar

9
腐女子。彼女たちは、一つの大きな愛を持っている。 しかし大きすぎるが故に、それ以外が無に等しくなる。 作中では、そんな腐女子の由嘉里が歌舞伎町の個性的な面々と触れ合うことで、現実に大切なものを見つけていく。 由嘉里の「好き」がどんどんアップデートされていく様子は、頼もしく、どこか羨ましくもあった。 いろんな人の「好き」を知り、自らの「好き」を顧みる。 こんな小説を待っていた。金原ひとみの大好きな長編。2025/07/05

シンプルねこ(うみねこ)

8
分からなくても寄り添って理解するように努力する。いや、人のことを本気で理解したかったら、ただただその人をそのまま受け止め認めることが大事なのかも知れない。理解できないものを矯正しようとせず、ただ認める。そういう柔軟な思考を持ちたい。2025/07/06

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