出版社内容情報
NHKよるドラマ「恋せぬふたり」をオリジナル書き下ろし小説化! 朝ドラ「虎に翼」の脚本家が描く、それぞれの「幸せ」の在り方とは?
内容説明
恋愛や性的なことがよく分からない―。恋や結婚を押し付けられもやもやする咲子は、ある日「アロマンティック・アセクシュアル」について書かれたブログを発見、自分を表す言葉だと気づく。さらに、ひょんなことからブログ主の羽と一緒に暮らすことになって…!?他者に恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれない二人。それぞれが見つけた自分らしい幸せとは?唯一無二の「家族カッコ仮」の物語。
著者等紹介
吉田恵里香[ヨシダエリカ]
1987年神奈川県生まれ。脚本家、小説家。2022年『恋せぬふたり』で第40回向田邦子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
34
Kindle Unlimitedにて。すごく考えさせられるお話だったし、読んでよかった。『普通』を周りから求められる苦しさは、当事者にしかわからない。けれど、わからないから遠ざけるのではなく、わかろうとして努力するカズくんのような人になりたい。2025/02/12
よっち
24
周囲に恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた咲子。彼女がアセクシュアル・アロマンティックを自認する高橋と出会い、世界が変わってゆく物語。これまで誰にも恋愛感情を抱かず性的にも惹かれなかった咲子が、高橋が書いたブログの内容に共感して、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活。始めはそれを理解できない家族、同僚、元彼や、ご近所といった周囲に波紋を広げていきますが、形にこだわらずにどうすればお互いらしく生きていけるのか、話し合いながら考える二人の生き方を通していろいろ考えさせてくれる物語でした。2024/12/20
おざわさき
12
ドラマは途中までしか視聴できなかったので、後半はこうだったのねとスッキリしました!私自身は恋愛体質だし恋愛脳だけど、感じた違和感を曖昧に流したり詮索されたくないから素を出さないでいることはある。それがモヤモヤすることも知ってる…。恋愛に限らず、多様な考え・感覚に出会った時に自分基準にならないようにと心がけてます。つい「普通は」と言いそうになる自分を戒める一冊でした。2025/03/18
七穂
5
知り合いにお勧めされ、Aro/Aceの事を描いているということでかねてから興味があった作品。すらすら、あっという間に読み終えてしまった。まずこの文体がすごく好き。非常に読みやすくて親近感が湧いてくる。アロマンティック当事者の咲子と高橋さんが『家族(仮)』の関係性を築こうとしていくうちに、様々な人との出会いや出来事を通じて関係が深まっていくさまが良かった。特に、二人だけの柔軟な関係性を作り出そうとする所がとても素敵だと思った。こんなふうに、性別や年齢を乗り越え、恋愛に定まらない関係性が築けたら良いのになあ2025/01/31
floralcolor
5
これドラマとかも何も知らず、最近「ふつう」何かな、と考えていたので、「一番の恋人」に続きアロマアクセがテーマの作品で読んでみたけどボロ泣き。人のさりげない思いやりとかが細かく描写されていて。 カズくんというキャラの性格が特に好きでした。本文引用ですが、納得するまではめっちゃ聞くけど納得したらものわかり超いい、て人。2025/02/02
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