出版社内容情報
プライベートと仕事の狭間で悩む中間管理職の綿谷刑事。故郷の事件が大きな犯罪と結びつき……。警視庁の刑事チームSCUの活躍。大人気シリーズ第4弾
内容説明
警視庁SCU(特殊事件対策班)の綿谷亮介は、父親が倒れたと聞き、急ぎ故郷盛岡へ帰省する。その彼の元に、自身が6年前に取り逃がした殺人犯・菅原が今、盛岡で立て篭もっていると連絡が入る。現場へ急行し、抵抗する菅原を確保。事件解明へ向かうと思った矢先、綿谷が帰宅途中に襲われて…。中年刑事が、逃亡犯追跡の執念で意想外の巨悪を炙り出す!特殊能力を活かす刑事チームの警察小説。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学卒業。会社勤務のかたわら執筆した「8年」で2000年に第13回小説すばる新人賞受賞。スポーツ青春小説、警察小説の分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
188
4作目の主役は、警視庁組織犯罪対策部出身、柔道四段·剣道二段·空手二段·将棋アマ三段の綿谷亮介。父親の看病と今後の異動に悩みながら、過去の失策にけじめをつけるべく、盛岡·我孫子·東伊豆などを奔走する。ミドル層として曲がり角を向かえた主人公が苦しみながらも前へ進む姿に共感できます。2025/03/04
starbro
171
堂場 瞬一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。しかしながらボーダーズシリーズは、初読でした。今一つ、ピンと来なかったのは、シリーズ途中からだからでしょうか❓ https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744722-42025/03/24
いつでも母さん
133
シリーズの第4弾は綿谷がメイン。今回も良い。この警視庁SCUのチームが好きだ。もっともっと読んでいたい。なのに朝比奈が異動だ。わかっていたけどちょっと淋しい。次回はいよいよ結城メインだろう。楽しみでならない。朝比奈の後任は誰?そこも気になる・・今回盛岡(綿谷の実家)が舞台にもなってい、じゃじゃ麺が食べたくなる堂場さんの食べ物描写大好きだ~綿谷の父親の介護問題がどうなるのか心配ではあるけれど、あの父親だからリハビリ頑張るよね。2025/01/16
KAZOO
95
シリーズ4作目は、元組織犯罪対策部で体に自信がある中年の刑事が中心となっています。それぞれのメンバーの紹介のような感じになっています。その刑事が父親が倒れたということで盛岡に戻りますが、そこで昔取り逃がした暴力団の一員が立てこもり事件を引き起こします。そこから事件が広がりを見せます。新宿鮫の「毒猿」を思い起こさせるような人物も登場します。今回でメンバーそれぞれの経歴がわかりますが次回は班長(特殊事件対策班)の人物がわかるのでしょう。2024/12/21
タイ子
94
警視庁SCUボーダー4。今作は綿谷亮介に焦点を充てての作品。綿谷の盛岡に住む父親が脳梗塞で倒れ入院。綿谷も駆けつけひとまず安心するが、どうやら麻痺は残るらしい。退院後の事を考える間もなく綿谷の元に6年前に彼が逃した容疑者が盛岡で立てこもりを起こしていた。説得の上、確保寸前に容疑者は撃たれてしまう。そして、綿谷も帰宅途中に襲われ頭部に外傷。その一連の事件は何かで繋がっている。事件を追う刑事たちの姿、そして今回は親の介護が避けられない社会問題としてのしかかってくる。キャップの結城の人物像が次回判明するのか?2025/02/01