出版社内容情報
現代から戦後の荒廃した“日本共和国”に飛ばされた捜査一課の志麻由子は、事件を解決して元の世界に戻れるのか!? 超骨太警察SF小説。
内容説明
警視庁捜査一課の“お荷物”志麻由子は、連続殺人犯の捜査中に何者かに首を絞められ気が遠くなる。自分は殺されるのか―。目を開けるとそこは、光和27年のアジア連邦日本共和国・東京市だった。異次元世界に飛ばされ戸惑う由子。そこではエリート警視だという自分に代わり殺人鬼「ナイトハンター」事件を解決し、元の世界に戻れるのか!?かつてないスケールで描かれる超骨太なSF警察小説。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋生まれ。79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞、91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞、94年『新宿鮫 無間人形』で第110回直木賞、2004年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞、10年第14回日本ミステリー文学大賞、14年『海と月の迷路』で第48回吉川英治文学賞を受賞。22年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
72
主人公の志麻由子は警視庁の巡査部長。"お情け"で捜査一課に配属されている"お荷物"的な巡査部長です。連続殺人犯の張り込み中に襲われて… アジア連邦日本共和国・東京市で目覚め、階級は3つも上の警視になっているという、SF的なパラレルワールドです。捜査一課のお荷物だった由子が、立場が変わることで警察官としての才能が開花し、2つの犯罪組織を追い込んでいく過程は、大沢ワールドの真骨頂な面白さです。父親を殺した犯人、自身を殺そうとした犯人を突き止め、解決に向かっていく謎解きとサスペンスに大いに満足しました。2025/09/12
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