出版社内容情報
100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師たちが、ハリソン山中に出会うまでを描くそれぞれの前日譚。全7編収録。いきなり文庫。
内容説明
100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚―。司法書士歴20年の後藤は、一人娘の塾代に困るほど、薄給に喘いでいた。そんな中、山中と名乗る実業家から300万円で不正への加担を依頼される。喉から手が出るほど欲しい金額だが、事務所の所長を裏切れないと拒否。だが、事態は一変し!?(「ランチビール」)など、スピンオフ短編、全7編収録。
著者等紹介
新庄耕[シンジョウコウ]
1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年、第36回すばる文学賞を受賞した『狭小邸宅』にてデビュー。24年、『地面師たち』がNetflixにて実写ドラマ化され、話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
96
「地面師たち」大物地面師ハリソン山中が率いるメンバーらの過去を描いた、前日譚にしてスピンオフ作品。刑事や被害者側の物語もあり。Netflixで話題になったドラマ、映像に寄せる事を意図的に意識して描かれた作品だな。2025/02/20
夜長月🌙@読書会10周年
55
「地面師たち」の前日譚です。司法書士の後藤が、手配師の麗子がどのようにして暗黒面に落ちてしまったか。尼僧の菜摘にどういう背景があったのか。特に事件に関係の無い一日を切り取った人物もありました。少し残念だったのはハリソン山中とタクミについては語られてないことです。また次作があるのでしょうか。また、映像作品の俳優に寄せて書かれたそうなのでNetflixを視てから読む方がより楽しめます。2024/12/15
misa*
51
2025年1冊目。Netflixで地面師たちを観て、すごく面白くて続編を読み、そしてこの作品へと辿り着き、やっぱり改めて面白い!と唸った作品。それぞれの地面師たちが、ハリソン山中と出会う前までの人生を描いた作品で、そんな背景があって地面師になったんだなって興味そそられた。作中に時々登場するハリソン山中が、異様に怖くて頭の中で映像化してしまう。原作ももちろん面白いんだけど、映像化の続編も観てみたいなー。2025/01/04
キタ
34
Audibleにて。「地面師たち」の辰、後藤、川井、長井、青柳、竹下、麗子の前日譚スピンオフです。やっぱり Netflixのリリー・フランキー、ピエール瀧、松岡依都美、染谷将太、山本耕史、北村一輝、小池栄子の顔しか浮かんできませんw やっぱり各俳優が個性豊かで、自分的には珍しく原作の方が良くって映画・ドラマはイマイチじゃなかったパターンだったからか。 ちなみに著者は、Netflixの映像を見てから書いたらしいです。 これも映像化希望です。2025/04/20
綾@新潮部
30
ドラマは未視聴、原作は4か月ぐらい前に読了済み。「地面師たち」に登場した人たちがどうして地面師に関わるようになったのか……的な話。人が堕ちていくには様々な理由があるが、それを文章で読んでいるといたたまれなくなる。最後の新庄耕さんとピエール瀧さんの対談を読んで、ドラマも観ておいたら良かったなぁと思った。だいぶ噂を聞いていたから有名なセリフとかは知ってたけど。ちなみに、続編が出たと聞いてこれを買ったおバカさんですw2024/12/29
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