出版社内容情報
この男、最低。なのに、離れられない──。“恋愛”という美しい感情の裏側に隠された人間の醜さと怖さを存分に切り取る、長編。
内容説明
この男、最低。なのに、離れられない―。還暦間近のダメ男・ケンとの別れを受け入れない36歳のユカは、Gアカウントに不正ログインをし、毎日監視することで彼を近くに感じていた。さらにエスカレートし、地図アプリの履歴を辿って彼の新しい女たちに接触し、排除し始める。だが、同じ男に惹かれる分、彼女たちもまた“ヤバい”性格で!?恋愛感情の裏側に潜む、人間の醜さと怖さを切り取る長編。
著者等紹介
加藤元[カトウゲン]
1973年神奈川県生まれ。2009年『山姫抄』で第4回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
131
タイトルまんまの本作。みんなおかしい。ヤバすぎる。この男のどこが好いのか私にはわからない・・嚙み合わない会話にすれ違いすぎる感情。粘着質な人にロックオンされたらもう逃げられない?怖すぎて一気読み。占いも恐いなぁ。信じるかどうかは貴女次第・・(汗)2024/08/21
じーつー
9
彼女たちはヤバい。 彼女たちもヤバいし、その中心にいるケンちゃんもヤバい。 揃いも揃って自己中心的? というのも少し違うか。 何だろう、表現が難しい。 とりあえずヤバい。 ケンちゃんの彼女勢(お友達勢?)がもう少し婉曲的にうまく絡み合ってくれるストーリーを期待したけど、そこはそんなに。 それとも見落としているだけだったか。 あやたんも唐突に出てきて投げっぱなし感だし。 これも見落としてるだけ? 1人としてまともと感じられる人がいないくらいにみんなヤバかったけど、ぼちぼち。2024/09/01
のじ
7
イヤミス、なのかな。普通の人かと思った人まで色々あって、一筋縄では行かない人ばっかり出てくる。 最終章はまた冒頭を読み直して確認してしまいました。他人事として読むとおかしみも感じるところもあり、ちょっと面白かった。2024/11/24
読書家さん#初代gKP5Xz
3
かなりおじの妻子持ち高林健を好きになって執着する女性たちの話。彼の何がそんなに魅力的なのか分からなかったけれど、自信がなかったり、社会とうまく馴染めない自分を受け入れてくれそう雰囲気を出しているのかなと推察。みんなそれぞれ“ヤバイ”けど西森ユカがダントツだった。 新年1冊目にしてはハッピーな内容ではなかったけどサラリと読めた。 去年は環境が変わり読書の時間が減ってしまったけど、今年はたくさん読みたいな。2025/01/06
読書と紅茶🥰
3
帯の煽り文句にひかれて手にとりました。どんだけヤバい令和のストーカー女が出てくるのか🤔血みどろのファイトがあるのか🤔と思いきや、引き込まれるような山場もなく、という感じです。まあヤバいのは確実にヤバいし、女特有の狡さというかワガママさがすごくリアルに書かれてて絶妙にイライラします😂2024/10/20